PFI方式による民営「刑務所」という発想はすごいが本当に大丈夫? | 留守宅は大丈夫?

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■PFI方式 Private Finance Initiativeは、
民間資金を使って橋や道路の公共設備をつくること、
と理解していたが、

まさか刑務所までつくれるとは認識なかった。
山口県美祢(みね)市に建設と管理運営を委託した
民間刑務所が誕生したとの報道にいささか驚いた。

名前は、「美祢社会復帰促進センター」とのことだが、
実態は間違いなく民営「刑務所」、
島根県が、現在2つ目の民営「刑務所」を進めているとのこと。

調べてみると、
PFI方式で刑務所をつくったのは日本が最初ということではなく、
PFI方式を初めて導入したイギリスや、アメリカでは、
すでに刑務所や公立学校の運営にPFI方式が用いられ、
特にアメリカでは、
公立学校に運営に民間が乗り出す例が多くなったという。

「美祢社会復帰促進センター」は、
国が用地を確保、
セコムや清水建設、竹中工務店などで構成する民間企業グループが建設、
さらに管理運営の一部を18年間担当するとのこと、
職員は法務省の刑務官が約120人、民間側が約100人、
民間職員は警備、監視業務や教育、職業訓練、食事など、
公的権力を必要としない任務を担当する。

PFI方式により約48億円が軽減され、
総額517億円で済んだとのことだが、
何故民間がやるとこれだけ削減されるのかは良くわからない。
民間には活力があるといっても、刑務所運営は素人、
ICタグや指紋認証によるハイテク運営はわかるが、
本当に本来の目的が達成できるか否かは疑問が残る。

「美祢社会復帰促進センター」の

すばらしい設備、すばらしい環境が報道されている。
本来、刑務所は必要としない社会が理想。
衣食住が足り、立派な教育・訓練システムまで揃っているとなると、
ここに入って社会復帰を目指す
本末転倒の事象が発生してこないか心配になる。


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