■パナソニック PLCアダプタースタートパック「BL-PA100KT」と
増設用アダプター「BL-PA100」は、
予想通り、発売後瞬時にして売り切れた。
量販店店頭で、今現在発売しているところはなく、
今後の入荷予定も明らかにされていない。
デジタル&PCランキング情報誌の「BCNランキング」では、
まだPLCのカテゴリーがないのでとりえずTAで集計しているが、
TA機種別ランキング(11/27~12/3)では、
いきなり「BL-PA100KT」が第1位に躍り出た。
楽天市場人気ランキングでも、周辺機器通信機部門12/13の集計で、
上新電機発売の「BL-PA100KT」が第1位となった。
(ちなみに日本通信bモバイルの販売では当社が第1位)
量販店では、一時的に汎用ルーターを越える人気となったとのこと。
一方では、PLCの事業化を反対する側の動きとして、
厚生省が医療機器への影響を懸念する通達を全国に流していることに加え、
アマチュア無線家、大学教授、雑誌編集者など115人が、
PLC機器の販売認可の取り消しなど求める訴訟を東京地裁に起こした。
しかし何の歯止めともならず、局地戦の様相となってきた。
PLCアダプターの端末商品化には多くのメーカーが名乗りをあげ、
アイ・オー・データ機器は年内にもPLCアダプターを発売する。
通信事業者でもPLCアダプターへの進出発表が相次いでいる。
KDDIは同社光ファイバーサービス利用者を対象に
PLCアダプターの販売を今月始めから開始している。
NTT東日本も同社のブロードバンドサービス利用者を対象に
12/19よりPLCアダプターの販売開始を発表した。
NTT西日本は、12/18からPLC実証実験のモニター募集を始める。
怒涛のごとくPLCが生活の中に入ろうとしていることは間違いない。
まだまだ数量は十分とは言えないので本物になるかどうかはわからないが、
PLC事業化戦争第一ラウンド、
時の流れは、推進派の圧勝という結果を出した。
反対派の方々は、自分たちが正論をいってきたという思いは強いだろうが、
振り向けば圧倒的に少数意見となっていることもまた事実。
反対派の方々の潔癖性は立派だと思うが、
好きになれないのは「企業の金儲け主義」という考え方。
メーカーは新製品開発を通じて社会や経済の発展に貢献する。
反対派の方々の生活もそうした企業活動に支えられている。
当然、生活をおびやかす商品販売は許されないが、
新製品開発を続ける企業活動そのものが罪悪というはずはない。
「企業の金儲け主義」という揶揄の仕方は、
自分たちだけが善人であるという独善主義の裏返しに他ならない。
感情論ではなく、自分たちに都合のいい意見だけ聞くのでもなく、
真正面から正しいと信じることを主張していただきたいと思う。
■12月も半ばというのに、寒さは例年ほどではない。
毛皮のジャンパーを着ると暑さを感じる時さえある。
寒いのは決して好きではないが、
冬は、時には粉雪まい散る風情の方が似合っている。
そろそろ年賀状も考えなければ。