石川県白山市にある小堀酒造店は、元日の能登半島地震以後も酒造りを続け、2月4日には「立春朝搾り」、そして2月14日には「萬歳楽 極寒しぼりたて」と、次々と季節限定酒を出荷できた。
私は「立春朝搾り」は地元福岡県の品をいただいたが、その後に楽しむお酒として、小堀酒造店の「萬歳楽 極寒しぼりたて」を選んだ。
出荷の翌日である今日、「萬歳楽 極寒しぼりたて」到着。
専用包装箱
「萬歳楽 極寒しぼりたて」は以下の2本のセット
左: 五百万石 純米吟醸 生原酒 720 mL
右: 百万石乃白 純米吟醸 生原酒 720 mL
ラベル
同封されていた紙
原料米として百万石乃白も五百万石も初めて味わうお酒。
火入れしていない生酒であり、かつ、加水調整していない原酒。
原酒らしく、ラベルには2本ともアルコール度数が17度とある。
先に、百万石乃白を開栓。
生酒なので、休肝日を挟みながら1週間を目途に飲み切りたい(五百万石はその後で)。
百万石乃白の吟醸香は強くはなく上品だが、甘美ではなく引き締まっている。
口に含むと、甘味・旨味よりも酸味が優勢に感じられる。
吟醸系のフルーティーな風味の主な要素のひとつにマスカットがよく挙げられるが、百万石乃白はマスカットだけでなく皮付きの黒葡萄も感じられ、いつもは吟醸系に白ワインのような風味を感じるのに、本品には赤ワインのような風味がある。
香りも味わいもキリッとしたお酒。
また新しい個性のお酒に出会えた。
五百万石はいったいどんな風味・個性があるのだろうかと、今から楽しみ。
<後日追記>
さあ、五百万石を開栓。
こちらも香りは強くはなく、 百万石乃白よりも穏やかでまろやか。
味わいは、 百万石乃白をベースにして甘味を強くしたようで、酸味と甘みがともに優勢。
風味の要素にバナナが加わり、 百万石乃白よりも口当たりが優しいが、それでもまだ全体としてキリッとしている。
お酒の風味は、蔵元があるその土地醤油の風味と似ていると言われる。
今回の2本、私には五百万石の方が好み。