4月の記事
オーディオ界がアナログの全盛期だった時代にオーディオに興味をもち、それまで家に合った家具調システムステレオでは満足できなくなって、本格オーディオ機器を揃えて行った。
初めて買ったレコードプレーヤーとカートリッジは、当時 DENON が製造していた DP-55L と MC の DL-55(0.1×0.2 mm 角ソリッドダイヤ特殊楕円針)。
以来、プレーヤーもカートリッジも DENON 製品を中心に使ってきた。
初めて買った機種というのは懐古の対象でもあり、再び DL-55 でも聴いてみたいと思い、状態の良い中古品を買ったのが上記の4月の記事の内容。
それから問題なく使えているが、製造終了から長く経った中古品だけに、さらに状態の良い中古品があればもうひとつ置いておきたいと考えていた。
中古オーディオ店に、外観、カンチレバーやスタイラスの状態、再生音チェックのすべてにおいて申し分のない DL-55 があったので、購入。
今、シェルは DL-103R 用に YAMAHA HS-11、先に購入した DL-55 用に ORTOFON LH-4000 を使っている。
2つめの DL-55 用には audio-technica の MG-10 を使ってみよう。
HS-11 は 13.0 g 、LH-4000 は 14.3 g とやや重めで、針圧が重めでローからミディアム・コンプライアンスのカートリッジ向き。
DL-55 は標準針圧が 1.8 g でミディアム・コンプライアンスだが、初めて買ったプレーヤー DP-55L に付属していたシェル PCL-4(シルバーモデル)が 9.0 g(リード線、ビスを除く)だったこともあり、MG-10 が 9.3 g(リード線、ビスを除く)とほぼ同じなので、相性がいいのではと。
カートリッジ固定ビスは、ネジ部分 10 mm 長(OYAIDE SCR-S)を使用。
女性ヴォーカル、チェロ協奏曲、シンセサイザー音楽の LP を聴いた。
カートリッジの状態がとても良いからなのか、それともヘッドシェルとの相性が良いからなのか、先に購入した DL-55 に比べてより明瞭でサウンドイメージが広がる。
DL-55 はドラムのアタックの描写が得意なカートリッジだが、それが存分に味わえる。
チェロの陰影のある音色の描写は DL-103R に一歩譲るが。
シンセサイザーの透明感と高音の伸びは、先に購入した DL-55 より良い。
中古購入価格は今回の方が安く、大変得した。