伝統的七夕(旧暦7月7日)、2023年は8月22日 | 俳句銀河/岩橋 潤/太宰府から

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七夕はしばしば「7月7日の夜」と認識されている。

 

しかし、古来より行われてきた七夕は旧暦の7月7日であり、現在の新暦に当てはめると、ひと月~ひと月半ほど遅くなり、8月になる。

 

年中行事の中には、この旧暦と新暦との間のずれのため、旧暦の日付をそのまま新暦にあてると季節感がおかしくなるものがある。

 

例えば、旧暦3月3日に行われてきた桃の節句(雛祭)を新暦3月3日に行おうとすると、まだ桃の花は咲いていない。

 

そのため、地方によってはひと月遅れの4月3日あるいは旧暦3月3日(2023年は4月22日)に行われる。

 

お盆(旧暦7月15日)も、現在では月遅れ盆の8月15日が主流になっている。

 

 

俳句をする上で欠かせない季語は旧暦に基づいていて、歳時記には新暦で感じる季節感とは違う季語が多い。

 

例えば朝顔。

 

小学生時の夏休みに、朝顔を種から育てて花が咲くまでの観察日記をつけた人も多いだろう。

 

朝顔は秋(初秋)の季語。

 

 

明日は7月7日で七夕だが、七夕も元は旧暦からの行事で、秋(初秋)の季語。

 

NHK俳句8月27日の放送では、兼題「七夕」で投句募集(選者、高野ムツオ氏)した中から入選句が発表される。

 

旧暦7月7日は、2023年は8月22日にあたり、8月27日の放送に相応しい。

 

今はまだ梅雨明け前で、太宰府は明日の昼から雨の予報。

 

しかし、8月22日ならばお盆を過ぎて秋の空気が漂い始め、大気が少しづつ澄み始めて、晴れの日が多くなるから、ベガもアルタイルも、特に条件の良い場所では天の川も観られるだろう。

 

<ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した天の川と夏の大三角>

最も明るく輝く星が Vega、次いで明るいのが Altair、左端近くに Deneb

European Space Agency のウェブサイトより(リンク

 

<伝統的七夕(旧暦7月7日)、2023年8月22日20:00頃の東京の星空>

国立天文台のウェブサイトより(リンク

 

 

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