僕はむかしからロートレックが好きで、今までもロートレックと名の付くいくつかの展覧会を観ました。
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三菱一号館美術館の「青い日記帳×パリ❤グラフィック展」ブロガー特別内覧会に行ってきました。展覧会の正式名称は、「パリ❤グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」という長い名称です。間に「❤」が入っているのも珍しいです。
「青い日記帳×パリ❤グラフィック展」ブロガー特別内覧会
開催日時:2017年11月9日(木)18:00~20:00
場所:三菱一号館美術館(千代田区丸の内2-6-2)
スケジュール:
18:00~ 受付開始
18:10 Store1894スタッフによるナビ派グッズをご紹介
18:25 Store1894内覧会、商品販売終了
18:30~19:00 野口玲一氏(三菱一号館美術館学芸員)によるギャラリーツアー
モデレーター:Takこと中村剛士氏(「青い日記帳」主宰)
19:00~20:00 三菱一号館美術館(本展覧会会場)特別鑑賞会
「パリ❤グラフィック展」3つの見どころ
(ホームページによる)
1. グラフィック・アートの原点―芸術表現に革命を起こした最先端のメディア・版画
19世紀末パリにおいて、それまで情報伝達や複製の手段でしかなかった版画の技術が発達し、トゥールーズ=ロートレックやボナール、ヴュイヤールらの芸術家たちは表現の可能性を広げる最先端のメディアに夢中になります。やがて彼らは、とくにリトグラフ(石版画)で自らの線描と多彩な色を用いた美しい作品を生み出し、版画を芸術の域まで高め、グラフィック・アートの原点を築きました。
2. From Elite to the Street:芸術と生活のあいだに
美しい版画を芸術作品として収集する愛好家が登場する一方で、19世紀末は、消費や歓楽、遊興といった大衆文化が大都市パリで花開いた時代でもあります。街中や劇場内のポスター、本の挿絵などのグラフィック・アートによってかつてないほどのイメージが世に広がったことで、より幅広い人々が日常的に芸術を享受できるようになったのです。
3. ファン・ゴッホ美術館と三菱一号館美術館が誇る、世界有数の19世紀末版画コレクションが一堂に。
本展は、世界有数の19世紀末版画コレクションを誇るファン・ゴッホ美術館と、トゥールーズ=ロートレックの貴重なポスター、リトグラフコレクションを所蔵する当館の共同企画によるものです。19世紀末パリのアート界を代表する画家たちによる、大変保存状態の良い選りすぐりの作品が一堂に会します。
ギャラリートーク:文責tonton
・今回の展覧会は、三菱一号館美術館が所蔵している版画・ポスターコレクションと、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館の版画・ポスターコレクションの中から選んだ作品で構成されている。
・サブタイトルにあるように、「アートになった版画・ポスター展」です。
・ロートレックは浮世絵を手本にしてグラフィックな表現をおこなった。
・版画と絵画、ともに表現の手段とした。
・一般の労働者が増えたことにもよる。
・夜になってからの歓楽街のお店を宣伝する。
・上流階級とは違った。エリートからストリートへ。
・ギャラリトークの部屋は当時のパリの雰囲気を出すように演出している。
・次の部屋からはエリートに向けて作られた版画。
・芸術的な小さな版画表現が、大きく分かり易くなっている。
・もともと版画は油彩の下絵だった。
・この時代になると、リトグラフ(石版画)技法が発達。
・リトグラフは化学変化を利用した技術。
・ドローイングがそのまま出る。
・リトグラフが盛んに使われる。
・今は金属板になってきた。
・「ジョワイヤン・コレクション」は、ロートレックが個人的に持っていたもので、街に貼ってあったものでなく、折り目もない。
・アリスティド・ブリュアン、いかにも不遜そうな、態度悪そうだが、人気があった。
・ロートレックは線が生きている。(Takさん)
・人の特徴をとらえるのがうまい。ちょっと意地悪。
・女性をきれいに描かない。
・「ムーランルージュ」、ここまで実験的な手法。
・絵画も版画も表現手段として同等になってきた。
・絵描きのデビューの仕方が変わってきた。
・受容のされ方が違ってきた。
・19世紀後半、見る人、需要者層が変わってきている。
・分かり易さ、えげつない表現。
・次の部屋からは、プライベートに楽しむ。
・見る人に想像させる、版画としての希少性。
・後半、じっくり楽しむ。版画の表現を楽しむ。
以下、会場内の作品の画像
はじめに 高尚から低俗へ
第1章 庶民(ストリート)向けの版画
第2章 知的階層(エリート)向けの版画
*会場内の画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
「パリ❤グラフィック ロートレックとアートになった版画・ポスター展」
19世紀末のパリ、様々な芸術運動が勃興するなか、版画は新たな芸術表現を切り拓く重要なメディアとなりました。
それまで単に複製や情報伝達のための手段でしかなかった版画は、トゥールーズ=ロートレックや世紀末の前衛芸術家たちにより、絵画と同じく芸術の域まで高められ、それらを収集する愛好家も出現しました。一方、大衆文化とともに発展したポスター芸術をはじめ、かつてないほど多くの複製イメージが都市に溢れ、美術は人々の暮らしにまで浸透しました。
世紀末パリにおいて、「グラフィック・アート」はまさに生活と芸術の結節点であり、だからこそ前衛芸術家たちの最も実験的な精神が発揮された、時代を映すメディアであったと言えるでしょう。
本展は、こうした19世紀末パリにおける版画の多様な広がりを検証するものです。当館およびアムステルダム、ファン・ゴッホ美術館の貴重な19世紀末版画コレクションから、リトグラフ・ポスター等を中心に、油彩・挿絵本等を加えた計約170点を展覧します。
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