橋口亮輔監督の「恋人たち」を観た! | とんとん・にっき

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橋口亮輔監督の「恋人たち」を観てきました。


友人から、北欧映画の1週間「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2016」が、2月6日から渋谷の「ユーロスペース」で開かれる、という案内のメールが届いたので、ユーロスペースのホームページを開いたところ、「恋人たち」を上映しているという情報を見つけました。


映画誌「キネマ旬報」が、2015年に公開された作品の日本映画部門で、第1位に選ばれた作品です。また、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催する「第70回毎日映画コンクール」で、日本映画大賞を受賞しました。去年の11月に公開された映画ですが、正直言って、僕はまったくノーマークだった作品です。



橋口亮輔監督の作品は以前、「ぐるりのこと。」を観ました。一組の夫婦を主人公に、生まれたばかりの子供の死を乗り越える10年の軌跡を描いた1990年代が舞台の作品です。主演は木村多江とリリー・フランキーでした。キャッチフレーズは、「めんどうくさいけど、いとおしい。いろいろあるけど、一緒にいたい。」でした。


橋口亮輔監督の作品はその「ぐるりのこと。」以来7年ぶりだという。「恋人たち」は、橋口亮輔のワークショップに参加していた篠原篤、成嶋瞳子、池田良の3名が、オーディションを経て主演に選ばれ、出演者の約8割をアマチュアの俳優が占めているという。橋口亮輔は、自身がゲイであることを公表しています。

「恋人たち」とは、どういう映画なのか?

通り魔殺人事件によって妻を失い、橋梁点検の仕事をしながら裁判のため奔走する男、アツシ。そりが合わない姑、自分に関心をもたない夫との平凡な暮しに突如現れた男に心が揺れ動く主婦、瞳子。親友への想いを胸に秘める同性愛者で、完璧主義のエリート弁護士、四ノ宮。不器用だがひたむきに日々を生きる3人の“恋人たち”が、もがき苦しみながらも、人と人とのつながりをとおして、ありふれた日常のかけがえのなさに気づく姿を、描いた作品です。


僕が注目したのは、主人公のアツシのことをいつも見守っている片腕の男です。黒田大輔が演じていますが、なんといつもニコニコしていて善意の塊みたいな人なんだろうと思いました。アツシが不穏な思いを抱いてることを察知してか、「俺はあなたと、もっと話がしたいよ」とさりげなく言ったりします。


以下、とりあえず「シネマトゥデイ」より引用しておきます。


チェック:『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』などの橋口亮輔監督が、それぞれに異なる事情を持つ3人の男女の物語をつづる人間ドラマ。自分に興味を持ってくれない夫と気が合わない義母と生活している女性、同性愛者で完璧主義の弁護士、妻を通り魔に殺害された夫を中心にストーリーが展開する。作家主義と俳優発掘を理念とした松竹ブロードキャスティングのプロジェクトの一作として、橋口監督の『ゼンタイ』に出演している篠原篤が主人公を演じ、リリー・フランキーも出演。人の感情を丁寧にすくい取った橋口監督の演出に期待。


ストーリー:橋梁点検の仕事をしているアツシ(篠原篤)には、愛する妻を通り魔殺人事件で亡くしたつらい過去があった。自分に関心がない夫と考え方が違う姑と生活している瞳子(成嶋瞳子)は、パートの取引先の男と親しくなったことから平凡な日常が変わっていく。エリート弁護士の四ノ宮(池田良)は友人にひそかな思いを寄せていたが、ある日、誤解が生じてしまい……。


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