神奈川県立歴史博物館で「没後100年 五姓田義松―最後の天才―」を観てきました。観に行ったのは9月26日のことです。そのとき展覧会の「図録」はまだできていなくて、予約購入、郵送の手続きをしてきました。その図録が、10月26日にやっと届きました。ここでは「その1」と「その2」に分けて、取り込んだ画像を載せておきます。
その1
I 鉛筆画/水彩画
Ⅱ 油彩画
その2
Ⅲ 家族/自画像
Ⅳ 五姓田義松旧蔵作品群
展覧会の趣旨は、以下の通りです。
天才画家・五姓田義松の大回顧展、ここに開幕
五姓田義松を現代のスポーツ選手にたとえれば、国内リーグで頂点を極め、海外プロリーグに挑戦したパイオニアでした。安政2(1855)年に生まれた義松は、10歳のとき、横浜在住の英国人報道画家チャールズ・ワーグマンのもとに入門します。まだ世間のことなどよくわからない少年が、大人の誰もがまだ習得できていない西洋の絵画技術を学び始めます。それから10年も満たずしてすべての技術を習得、時に西洋文化礼賛の明治時代がはじまったころです。義松は皇室や政府の依頼制作をつとめ、洋画家のトップランナーとなりました。そして明治13(1880)年、パリへと旅立ちます。このとき、義松は世界に自身の名をとどろかせようと果敢に挑戦し、名声を獲得したのです。しかし、その後、流行のうつりかわりの早さに流れ、その名声はほとんど忘れられ、今となっては知る人ぞ知るという存在です。本展覧会は、謎多きその生涯と実像を、800点を超える作品や資料などから明らかにするおよそ30年ぶりの大回顧展です。これまで幻となっていた水彩画など63件も一挙初公開いたします。当館コレクションから別れておよそ100年ぶりの里帰りです。そのほかにも、画家を知るためのヒントとして、普段なかなか公開されることの少ない画家の生活、その生き様を伝える家計簿や販売記録、様々な文書資料なども初公開いたします。会場内に満ち満ちた作品や資料を通じて、天才義松の神髄を“真”発見してください。
「没後100年 五姓田義松―最後の天才―」
図録
発行:神奈川県立歴史博物館
発行日:平成27(2015)年10月23日
目次
ごあいさつ
五姓田義松が真の天才である理由
―日本絵画史に革命をもたらした画家―
角田拓朗
図版編
I 鉛筆画/水彩画
Ⅱ 油彩画
Ⅲ 家族/自画像
Ⅳ 五姓田義松旧蔵作品群
Ⅴ 資料編
地図
年譜
文献
目録
Ⅲ 家族/自画像
五姓田一家の肖像/父 初代五姓田芳柳/母 森田勢子/妹 渡辺幽香/義松工房/明治元年自画像の謎/「作品」を超越する魅力―鉛筆自画像の存在価値―
父 初代五姓田芳柳
母 森田聖子
妹 渡辺幽香
義松工房
明治元年の自画像の謎
「作品」を超越する魅力―鉛筆自画像の存在価値―
Ⅳ 五姓田義松旧蔵作品群
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