「そこのみにて光り輝く」がモントリオール映画祭の最優秀監督賞を受賞! | とんとん・にっき

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邦画ダブル受賞 モントリオール映画祭

カナダで開かれていた第38回モントリオール世界映画祭で1日夜(日本時間2日朝)、吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)が第2席にあたる審査員特別グランプリを獲得した。吉永さんが原作選びから関わった初のプロデュース作品。また綾野剛さん主演の「そこのみにて光り輝く」でメガホンを取った呉美保さんが最優秀監督賞を受け、日本映画が主要賞でダブル受賞となった。

朝日新聞:2014年9月2日夕刊


朝日新聞、9月2日の夕刊、社会面では「モントリオール映画祭邦画ダブル受賞」とあり、「吉永さん「最高の気分」」と、同じく9月3日の朝刊、社会面には「小百合さん「私が一番に、きゃーっ」」とあります。フランス語で受賞のスピーチをしたことでも吉永小百合は話題沸騰ですが、このタイトルのつけ方、贔屓目に見ても「なんじゃ、これは!」と記事を批判したくもなります。ま、それはそれとして・・・。



「そこのみにて光り輝く」が、モントリオール映画祭の最優秀監督賞を受賞しました。佐藤泰志を読み続けてきた僕としては、この受賞は我がことのように嬉しい。


呉美保監督の「そこのみにて光輝く」を観た!

佐藤泰志の「そこのみにて光輝く」を読んだ!


記事には、こうあります。

「そこのみにて光り輝く」の呉美保監督は、名前が呼び上げられた瞬間、主演俳優の綾野剛さん、池脇千鶴さんとかたく抱き合った。スピーチでは原作者の故佐藤泰志さんのことに言及した。「芥川賞を5回も落選した方で、その後に自殺されました。小説が映画になり、国際的な賞を受けたことを私は皮肉だなと思いました。佐藤さんが報われたような気がして胸がいっぱいです。佐藤さんにおめでとうございますと言いたい」と。

(モントリオール=伊藤恵里奈)


また次の日の記事では、こうあります。

会見では呉監督と綾野さん、共演の池脇千鶴さんが喜びを語った。呉監督は授賞式の壇上で吉永さんと一緒に並んだことについて「吉永さんに手を引いてもらって、ちょっとドキドキしたんですけど、お隣に並べることが光栄だな、かつ恐縮だなと思った」と笑顔を見せた。綾野さんは「日本映画が2作も選ばれたことをきっかけに、日本映画がもっといい環境でもっとすばらしい作品を生み出せるようにと思っています」。池脇さんは「柄にもなく興奮してしまいました。監督は本当にすごく頑張った。私もうれしいです」と話した。

(編集委員・石飛徳樹、モントリオール=伊藤恵里奈)


なお、「そこのみにて光り輝く」は東京、函館などで上映中。順次各地で凱旋上映される予定。


追記:朝日新聞9月5日朝刊

日本映画製作者連盟は4日、来春の第87回アカデミー賞外国語映画賞の対象となる日本代表作品に、呉美保監督、綾野剛さん主演「そこのみにて光り輝く」を選んだ。先日のモントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を獲得した作品。


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「そこのみにて光輝く」公式サイト


朝日新聞:2014年4月18日

性・暴力を活写 新境地

「そこのみにて光輝く」監督の呉美保

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sato 「佐藤泰志―生の輝きを求めつづけた作家」

2014年2月28日初版発行

監修:福間健二

発行所:河出書房新社