原武史の「歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史」を読んだ! | とんとん・にっき

原武史の「歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史」を読んだ!

 

原武史の「歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史」(朝日新書:2021年9月30日第1刷発行)を読みました。新書で写真もいれて、一項目、わずか3ページの短い文章ですが、読み易い。込み入った項目だと、それでは物足りないこともありますが、それはそれとして・・・。

 

「あとがき」には、以下のようにあります。

本書は、2019年10月から朝日新聞土曜別刷り「be」4面に連載を始めたコラム「歴史のダイヤグラム」を、21年5月までで一区切りとし、それらの文章を加筆修正し、一部のタイトルを改めたうえ、新たに構成してまとめたものである。

 

同じ面に半藤一利が「歴史探偵おぼえ書き」を連載していたが、体調を崩され、急遽、原がピンチヒッターに。当初は半藤を意識して、天皇や皇族の話題を取り上げることにしたが、しだいに個人史ものが多くなったという。

 

長年、朝日新聞をとっている僕は、原武史の「歴史のダイヤグラム」は、愛読している記事の一つです。

 

ちなみに今日、11月6日土曜日は、以下のようです。

「歴史のダイヤグラム」原武史

皇太子夫妻のハネムーン

 

ちなみに「日光田母沢御用邸」は、観に行ったことがあります。

「日光田母沢御用邸記念公園」を観た!

 

以下、本のカバーから

 

鉄道が結ぶ小さな出来事と大きな事件から

全く知らなかった日本近現代史が浮かび上がる―

特別車両で密談する秩父宮、大宮vs.浦和問題を語る田山花袋、

ダイヤ改正と「点と線」の四分間のトリック、

丸山眞男がメモした車中の会話、鶴見俊輔と竹内好の駅弁論争、

リュックに猟銃を詰めた永田洋子が長岡から北海道へ渡ったルートは?

博覧強記の鉄道知識で縦横無尽に歴史の路線図を描きだす、

朝日新聞土曜別刷り「be」の好評連載、待望の新書化。

 

鉄道が運ぶ歴史の分岐点を目撃せよ

[本書に登場する人びとと関連する路線・列車・駅など]

天皇と御召列車/大正天皇と原宿宮廷ホーム/秩父宮と上越線/溥儀と東新京駅/高松宮とスイロネフ381/田山花袋と東北本線/寺田寅彦と東武東上線/大川周明と小田急相武台前駅/柳田国男と東急小田原線/永井荷風と井の頭線/高見順と横須賀線/石川啄木と函館本線/与謝野晶子と目蒲線/谷崎潤一郎と37列車/宮本常一と山陰本線/石原吉郎と国鉄舞鶴線/田辺聖子と城東線/松本清張と寝台特急「あさかぜ」/大西巨人と東海道・山陽新幹線/武田百合子と河口湖駅/吉村昭と日暮里駅/山田風太郎と東急玉川線/丸山眞男と信越本線/竹内好と「峠の釜めし」/永田洋子と「かにめし」/村上春樹とJR青梅線/林郁夫と千代田線・・・

 

原武史:

1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治

思想史。著書「民都大阪対「帝都」東京」(サントリー学芸賞)、「大正天皇」(毎日出版文化賞)、「滝山コミューン1974」(講談社ノンフィクション賞)、「昭和天皇」(司馬遼太郎賞)、「一日一考 日本の政治」など多数。

 

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