10月に入り、ようやく涼しく、秋らしい日が始まりました.
袷を着ていても、無理のない気候に、
色々な意味でほっとします。
気候変動の大きい最近では、
いつから、単衣、袷、浴衣は?が難しくなってきたけれど、
面白いもので、心に正直に無理なく、選べば、季節、気候にぴったりと
寄り添ったコーディネートになるような気がしています。
あらたまった席ではないので、幾分、気軽に。
「ああ。今日は袷を着たい。」と思った日が、私の初袷の日になります。
今年の初袷の日は、秋晴れのお天気が気持ちよく、涼やかな空気感。
虫の声に耳を傾けなくたって、自然と、秋を感じられるようになった。そんな日。
着物の地色は、濃い色にする・?んん。何か違う。
ああ。でも、深みのある赤のあの帯は?心に何のひっかかりも感じず、うん。それが良い。
秋だから、こうしよう、とか、頭で考えるわけではなく、
ただただ、心に正直に、無理なく、呉服屋さんとしては少ない(笑)私のワードローブの中から、
自然と、手がのびるものは、どれだろう~と
ただただ、感じるままに。
そうすれば、選んだことが、結局、その日の微妙な気候や季節、光、それから、その日の気分などにも合っていたりして。
着物って面白いなあと、しみじみ感じています。
選ぶのが楽しいんじゃなくて、
何を感じているかを、心に聞いてみる。
着物を選ぶって、そういう作業だったりするような気がします。
ともすれば、自分のことを一番後回しにして、子供たちを最優先にしがちなころ。
自分に耳を傾けるというのが、精神衛生上、良いのかもしれません(笑)。ね。
しかも、久しぶりの袷の絹の感触に、
やっぱり、着物って、気持ちいいなあ~。と、しみじみ。
無理なく、正直に選べばこそ。の、しみじみ。なのでしょうか。
これが、私の着物を着る愉しみです。
皆さんの着物の愉しみは何ですか?自分に耳を傾けています?