着物の愉しみって何だろう?ー40代の私の場合ー | 日々きもの専門店 ささ木の 

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職人さんが丁寧に作る「モノづくり」を代々大切に考えて参りました。心がはっとするような「和のもの」や「きもの」。
まだまだ修行中♪の若女将がご紹介します。

10月に入り、ようやく涼しく、秋らしい日が始まりました.

袷を着ていても、無理のない気候に、

色々な意味でほっとします。


 

気候変動の大きい最近では、

いつから、単衣、袷、浴衣は?が難しくなってきたけれど、

 

 

面白いもので、心に正直に無理なく、選べば、季節、気候にぴったりと

寄り添ったコーディネートになるような気がしています。

あらたまった席ではないので、幾分、気軽に。

 

「ああ。今日は袷を着たい。」と思った日が、私の初袷の日になります。

 

今年の初袷の日は、秋晴れのお天気が気持ちよく、涼やかな空気感。

虫の声に耳を傾けなくたって、自然と、秋を感じられるようになった。そんな日。

 

着物の地色は、濃い色にする・?んん。何か違う。

ああ。でも、深みのある赤のあの帯は?心に何のひっかかりも感じず、うん。それが良い。

 

秋だから、こうしよう、とか、頭で考えるわけではなく、

ただただ、心に正直に、無理なく、呉服屋さんとしては少ない(笑)私のワードローブの中から、

自然と、手がのびるものは、どれだろう~と

ただただ、感じるままに。

 

そうすれば、選んだことが、結局、その日の微妙な気候や季節、光、それから、その日の気分などにも合っていたりして。

 

着物って面白いなあと、しみじみ感じています。

 

選ぶのが楽しいんじゃなくて、

何を感じているかを、心に聞いてみる。

着物を選ぶって、そういう作業だったりするような気がします。

 

ともすれば、自分のことを一番後回しにして、子供たちを最優先にしがちなころ。

自分に耳を傾けるというのが、精神衛生上、良いのかもしれません(笑)。ね。

 

しかも、久しぶりの袷の絹の感触に、

 

やっぱり、着物って、気持ちいいなあ~。と、しみじみ。

無理なく、正直に選べばこそ。の、しみじみ。なのでしょうか。

 

これが、私の着物を着る愉しみです。

 

皆さんの着物の愉しみは何ですか?自分に耳を傾けています?

 

日々着物専門店 呉服の佐々木