筋の通った思いに想う。 | 日々きもの専門店 ささ木の 

日々きもの専門店 ささ木の 

職人さんが丁寧に作る「モノづくり」を代々大切に考えて参りました。心がはっとするような「和のもの」や「きもの」。
まだまだ修行中♪の若女将がご紹介します。

銀杏があまりにきれいで、見とれています。

 

先日、お客様から、お菓子を頂いてきた店主。

何気なく包装紙に目を向けると、

「吉はし」と。

 

金沢で、店頭販売をせず、予約しないと食べられない

というお店。知る人ぞ知るお店である。

 

最近は、雑誌にも良く出ているそうですが、

店頭販売をしていないことに変わりなく。

 

キャー。うれしい♪

 

 

早速、お福分けとばかりに、

お見えになったお客様にもお出しすると、

「これは、吉はしさんの中でも上等なお菓子。」

「美味しい♪」と。

 

私も一ついただくと、

お干菓子なのに、

(なのに・・というのは、私があまり、お干菓子は得意ではなく・・(;'∀'))

 

美味しい!。これは、美味しい!

ちょっと今まで食べたことがありません。

 

人が喜ばれる姿を見るのは、本当にうれしいもので。

頂きものなのに、さらに、たくさんの方と、

幸せな時間を共有できました。

H様、ありがとうございますm(__)m。m(__)mm(__)m。

 

吉はしさんの店頭販売をせず、デパートにも、

駅にも出さないというスタイルには、

まっすぐに筋の通った想いを感じるわけですが、

 

佐々木の店主も、まっすぐな思いをもっています。

同じように語るな・・と言われそうですが、(笑)。

 

目利きとして名を遺す白洲正子氏が、

ご自身の本に、幼いころよりお付き合いの

あった呉服屋さんの店主について語っているのですが、

それが、主人が私に話す、追い求める姿と、あまりにぴったりで、

主人に紹介すると、

「すごいな。そう。そう。」と驚く。

 

抜粋してご紹介します。

 

〇心に描いた夢のようなきものを、受け止めるカンは天才的。

 

〇少しと言っても人によって、それぞれ違う。その分量をはっきりと

見分けるのが商売です。

 

〇職人に何度やらせても思うようにいかないので、店主みずから描いて

もってきた。それほど、仕事に打ち込み、着物が好きな人でした。

 

〇職人気質に撤し、芸術家に近い感覚を合わせもっている人でした。

 

〇商売と言っても、結局、目先の儲け仕事だけでは、

ほんとうに良い商人とは言えない。特に着物のような美しいものができるはずがない。

 

店主がいつも、私に語る目指す姿にあまりにぴったりなもので、

ご紹介してみました。~。

 

日々着物専門店 呉服の佐々木