楽天の終わり | とんきちのブログ

とんきちのブログ

おやじの会社員の備忘録です。
定期的な更新はしません。
気の向くまま、思い立った時に書き留めます。

楽天グループが巨額の赤路をだし続けている。

別に数年赤字であったとしても、それが倒産と直結ということはない。

資金の調達が滞らない限り倒産しない。

つまり、キャッシュフローが回ればいいのだが、楽天はいよいよキャッシュフローが回らなくなり、首が回らなりつつある。

あ、首って、キャッシュフローの事だったのかと。

 

三木谷氏が楽天市場をeコマースの先駆者として立ち上げ、今やアマゾン、楽天市場、Yahoo!のビッグ3となっている。

ここが儲かっていないのか? いや、儲かっている。

銀行や証券?これも将来キャッシュを生む源泉だ。

楽天球団?最近の成績低迷や不祥事から経営は厳しいものとなっているようだが、全体からすれば微々たる規模だ。

 

何が経営危機を招いている元凶かというと、モバイル事業だ。

キャリアとしてモバイル事業に参入しようとしたが、そこが巨額の赤字をだし続け、今年、来年で数千億円規模の社債償還が待っている。

 

利益が出ていれば、そこから償還の資金に充てるというのが順当な流れだが、どうもうまくいかないようだ。

調達の方法としては、公募増資や銀行からの借り入れ、現有資産の売却等色々あるが、どうも終焉の道しか残されていないようだ。

 

楽天グループのほとんどの事業は、楽天市場をはじめ手数料など、金融資産で成り立っている。

しかし、モバイル事業は兆単位の巨額の設備投資が必要な事業だ。

それも先駆者としてでなく、後追いの4位、それも前三者はとうに償却資産でやっているところだ。

これをやり始めたときに、本当に事業として成立するのか?何か算段があるのかな?と思って見ていたが、そういうものは無かったということだ。

加入者数が2000万件とかのレベルになれば、皮算用も成り立ったのかもしれないが、200万件のレベルを行ったり来たりしている状況では、償還に充当する利益がでないだろう。

関連するコード決済や銀行の事業は順調のようなので、そこからの充当はあるだろうが、モバイル事業の設備投資巨額過ぎてどうにもならんモードに突入しようとしている。

 

何故、0スタートしようとしたし。

AUとの提携で良かったんちゃうの?

 

モバイル事業以外なら、虎視眈々と狙っている企業も多いだろう。

コード決済や金融連携に立ち後れているKDDIなんかは、そのまま欲しい事業だろう。

 

キーパーソン?って言うのが妥当かどうかわからないが、みづほ、KDDIが鍵を握っている。