地震の怖さ、我が家の選び方、今から家を建てようとする人参考にして | とんきちのブログ

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今年の元旦に起きた能登半島地震

 

最初の一報を聞いた時には、結構大きな地震だな、けど津波予想が1.5mだから、そんなに大したことないのかなと思いながらニュースを見ていた。

 

しばらくたっても津波予想が1.5mということだったので、今までの日本あるあるで震度7でも他国の震度5の地震と比べれば、被害はほとんど出ていないだろうと思っていたのだが、

 

フタをあけてみると、というより未だにフタをあけられない状況だが、

 

私たちが想像していた以上、はるかに斜め上の事が起こっていた。

 

直下型の震度7であった阪神大震災、

この時、私は古い鉄筋コンクリートの独身寮に住んでいたのだが、そこで震度4~5だったのだろうが、短時間の揺れじゃなく、それまで経験したことのないような横揺れと長時間の揺れを体験した。

 

その時に見たニュース映像で、高速道路の高架が倒れたり、ビルが倒壊したり、一階が押しつぶされた建物、液状化現象、道路の割れなど、それまで見たことのないような光景を目のあたりにした。

 

今回の能登半島地震も、同様の被害が初期の報道でなされていたので、同じような被害なのかと思っていたが、被害の実態が徐々にわかり始めてきた時に、まじかよというような光景を見ることになった。

 

阪神大震災の時に、断層というキーワードが持ち上がり、地層がどれだけ動いたかというような事が報道されていたが、今回のは私たちの想定外の現象だった。

 

地震発生直後は輪島市朝市の大火災や建物倒壊、道路寸断のニュースに目を奪われていたのだが、漁港の様子を映したニュースを見た時に、

 

何これ?まじかよ!

 

というような感じだった。

 

漁港が漁港ではなくなっている。

阪神大震災の時にもあったのだろうが、想定外の規模で地盤が隆起している。

今まで推進4mだったところの海底が地震後陸地になっている。

こんなこと、誰が想像できただろうか?

 

昔、大学受験の時に地学をちょっとかじったことのある者としては、理屈上はそういうことがあるというのは知っていた。

しかし、私が生きている時代にそんな事が起きるとは思ってもいなかった。

 

大震災があった後に、他のプレート境界への地震の影響はないものと考えます的な専門家のコメントが出されることがあるが、私の素人考えでは、影響あるやろ。となる。

 

全く無関係ではなく地盤はつながっているのだから、色んな力が限界領域まで貯まっているところに刺激があれば、どうなるか?

 

そりゃ、誘発地震とかも起きるやろ。ってことですわ。

 

話しは横道に逸れだしたので戻すが、

 

今回の震災での地盤隆起の規模は、想定外の規模ではあるが、理屈上は起きてもおかしくないものであった。

しかし、起きるとは思っていなかった。

 

まあ、これを想定して建物や交通網他インフラの整備もできんやろし、事前の予防策はほぼ不可能だっただろう。

 

できる事は、想定外の起こった事に対して、どれだけ迅速に対応できるかだろう。

 

漁業従事者への対応

 

現実を見据えると、かなり困難だと思う。

個人や民間のレベルをはるかに超えている。

港がない、船がつけれらない。

となったらどうする?

 

沖に仮の港をつくって道路つけるか、

漁業従事者に補償的な支援をするのか、

もう復興無理だから、違う方策で支援策を検討する

 

というような事の選択肢判断がせまられる。

 

普通の、と言うとおかしいが、想定範囲内の被害なら前者のような選択肢となるのだろうが、今回は復興の道を捨てて違う生きる道を模索するというような判断がいるのでは?

冷たい言い方かもわからないが、海底が4mも隆起して、200m以上も海岸線が沖合に行くって、どうにもならんわレベルだ。

 

今の日本、いつどこで大地震が起こってもおかしくない時代だ。

 

それも想定以上の事が起こる可能性がある。

 

私が住んでいる関西では、南海トラフ関連の地震が想定されているが、私自身の自宅は大丈夫だろう。

阪神大震災のちょっと前に、結婚して家を構えようと検討していたのだが、実家には土地はくさるほどあるが、今の居住エリアにはなかったもので、土地建物の上下を購入しなければならず、予算的に建売で物件をよく見ていたのだが、

そこで阪神淡路大震災

 

そこから、色々と情報を得て災害に強い家という事を前提として我が家の選択に至った。

 

当時の結論としては、

木造軸組み構造よりも、プレハブ、軽量鉄骨か鉄筋コンクリート構造となると、大手メーカーとなる。セキスイ系、ダイワハウスなど

候補地が山に近いというのもあって白アリ懸念とコスト面から軽量鉄骨構造に絞っていった。

 

で、結局は阪神大震災の時に、倒壊は0件だったダイワハウスを選択した。

プランも一番地震に強いとされる総2階と言われるもので立方体の家だ。

間取りや見栄え、使い勝手からすれば、総2階じゃない方が優れている面はある。

けど、耐震性には代えがたい。

 

ダイワハウスのデメリットとしては、

企画型プランで仕方ないのだが、内装パーツが安っぽい。ドアやサッシ、床材、壁紙、洗面等

また、間取りが限られるという点

 

地震の揺れ以外に怖いのは津波だが、

 

実家が水害の被害を多く受ける地域だったというのもあり、洪水被害がないところという観点から土地を選んだ。

 

津波は沿岸部でなければ、大丈夫なところでも台風や大雨による洪水は、内水氾濫とか水はけのよさも関係してくる。

 

ということで結果は、

 

地盤が固く、高台で、地形的に断層のないところ

 

となった。

 

地盤は山の切土の5段階評価の5、標高は50mほどかw、今ならグーグルMAPで即確認できるが、断層の直下や付近ではない今の住所に居宅を構えることになった。

 

地震、津波、洪水の防災上の観点からは、今の家は100点満点なのだが、高台にある関係上、風が強い。

 

台風をはじめとする強風に対しては、重視していなかった。

建物自体は台風の風では、どうこう被害を受けるレベルではない。

 

私は家庭菜園、と言っても結構面積は広く45坪の土地に車駐車スペースを含めて畑をつくっている。

宅地として買ったところで野菜をつくっているのだから、私のつくる野菜は超高級野菜だw

割に合わんwww 

そもそも、そんな損得勘定考えれば絶対にやらえんやろけど

 

話しがまたそれ始めたので戻すが、

 

今回の地震の怖さのポイントを挙げると、

 

軟弱地盤での揺れ、液状化現象

かつてない地盤隆起の程度

道路寸断、孤立集落

水道、電気等ライフラインの断絶

建物倒壊、耐震基準適合物件も倒壊

二次被害として避難所環境

 

東日本大震災、阪神淡路大震災など壊滅的な被害を受けた被災地も、原発関連以外は元通り以上になるべく復興してきている。

 

しかし、今回の能登半島地震は果たして復興できるのだろうか?

 

被災者の皆さまには酷な言い方になってしまうが、かなり難しいだろう。事実、漁業関係者のインタビューなんかでも、もう終わったと思ったというようなコメントをされている。

4m以上も地盤が隆起するって、完全想定外だ。

数十cmのズレなら修復工事で済む話しが4m以上となると、街自体を作り変えることと等しい。

 

この先、どうしていくかを考えなければいけないレベルにきている。

 

インフラ、産業の今後という観点も大事なのだが、それよりも、被災者の生活ということが問題だ。

 

最もきついのが水道の断水だろう。

私も数年前の台風の時に、数日間の停電となった体験をしているが、不便ではあったが、どうにか暮らせた。

しかし、水が使えないとなったらどうだろう?

 

水洗トイレは流れないし、洗濯は出来ないし、料理も出来ない

 

停電以上に断水がもたらす影響が大きいことを初めて知った。

 

停電なら文句はありながらも二週間程度は普通に我慢できるが、断水は3日以上は持たない。

 

水って蛇口をひねればすぐに出てくるもので、それが止まるとかいう想定で動いていないので止まった時の反動が大きい。

 

防災対策についても再考せねばなるまい。

 

 

今後、どういう地震のリスクがあるかだが、

 

あるあるで言われている南海トラフ関連の地震、

それ以外にも結構あった。YouTube動画で地震専門家みたいなものがあったので見てみると、懸念される地域として、

 

福岡県(動画では博多県となっていたが、同じかw)

熊本県、前回大地震より南部の断層

神奈川県、三浦半島

 

また、秋田の群発地震についても触れられていた。

 

首都直下型地震だっていつ起こってもおかしくない状況だ。

 

人的被害さえ抑えれば、インフラの被害は金さえつぎ込めばどうにでもなる。

 

まずは人的被害を出さないようにすることに重点を置いて、色んな対策、施策をやってほしいと思う。