高齢者の犯罪 | とんきちのブログ

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おやじの会社員の備忘録です。
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いつもは仕事に関係するブログネタを書かないのだが、ここ最近高齢者による事故や犯罪が多くなってきているので、あくまで一般論として書いてみようと思う。

 

実は、この3ヶ月で4人の犯人を検挙するに至っている。

一人は60代半ばだがあとは70歳以上だ。

そのうち警察が検挙に至ったものが3件。

 

内訳は万引きが1件、割引シール貼替が2件だ。

 

割引シールの貼り替えについての罪名は、詐欺罪だ。

警察では今はどういう呼称か知らんが捜査二課という知能犯とかを捜査する部署の担当となる。

万引きなら商品の売価そのものが被害額になるが、割引シール貼替ではその商品の割引された価格が被害額となり万引きよりも小さいのだが、後々の代償としては万引きよりも重くなる。

 

1件は高齢者の出来心での貼替事案であったが、もう1件は悪質で犯罪意図が明確にあったものだ。

被害弁済の際はしおらしくすみませんってな感じで謝罪をしていたが、被害品の自己申告に関してはとぼけていた。

 

その案件の防カメ映像を見る限り、見つからないように、ばれないように周辺に気をつかって、証拠を隠蔽しようとしている様子が映っていた。

 

そいつの手口は半額シールの剥がしやすい商品、パンや総菜、牛乳などの商品をカゴに入れ、防カメに移りにくいサブ通路でシールを剥して自分の欲しい商品に貼るというもの。そして剥した商品は全く関係のない棚の奥に隠すという手口。

 

実は昨年防犯カメラシステムを更新し、防カメの配置も新たにしなおしたところ、見えてくる。見えてくる。犯罪が。

 

元々、この割引シール貼替詐欺事案についても、要冷蔵商品や期限間近の商品が別の場所に置かれていて廃棄となっていることが多々あったことから商品放置犯の特定をしようとチェックしていたのだが、商品放置の疑いのある高齢者がカゴに入れた商品を棚の奥に入れる様子が映っていた。

 

すぐさまその場所に行くと、パンが放置されていた。

今度来たら呼び止めて注意してやると思いながら商品をよく見てみると、割引シールが剥がされた跡がある。

もしかして、割引シール貼替か?と思い、精算履歴などを確認すると本来半額になる商品でないものが半額で精算されていた。

 

私のすごいところ(しつこいところ)は、こいつ許さんぞ。絶対捕まえてやる。となり、

その商品の仕入れ数、販売数、割引シールを貼った数など状況証拠を揃え、警察に被害届を提出した。

万引きもそうだが、普通現行犯じゃなければ検挙に至るのは難しい。

しかし、そういう状況証拠が豊富だったこともあり、自宅に行き事情聴取すると犯行を自供するに至ったという次第だ。

 

万引きや詐欺でも、初犯で反省し、被害を弁済した上で、被害者側が厳罰を望まないというような意見を添えて、身元引受人がいれば前歴としては残るが前科とはならない微罪処分となる。

 

これ以上被害届以外の商品の弁済を求めても堂々巡りになりそうで面倒くさいので微罪処分に同意し出入り禁止とした。

まあ、よほどの厚顔無恥でないと顔だせんと思うけど。

 

もう1件万引きの事案だが、

これは万引きGメンの手柄だ。

あまり見かけない顔の奴が入ってきたので様子をうかがうと挙動がおかしい。

マークしていたのだが、何を棚取りしたか、今も持っているか確定できなかったため、声かけできず報告があった。

 

防カメ映像を確認すると店を出る時に服の下やポケットに隠しもって出ている様子が映っていた。

たまたまだが、その被害品を特定することができ、そいつが所持していたものは盗品であると確定できたので被害届を出した。

 

普通ならその犯人が別件で捕まった際に関連の被害として追及することがほとんどだが、

 

検挙まで至った理由は、

 

防カメ映像やスマホでの撮影画像だ。

またそいつが前歴ありだったというのもあるだろう。

 

これが前歴なしだったら、なかなか手を出せなかったと思う。

 

初犯の時は恐らく微罪処分で検挙されたものの、被害弁済し反省したそぶりを見せ身元引受人に引き渡して当日帰宅できたので、万引きした結果がそれほど重い代償を払うことがないとでも思ったのだろうか再犯してしまったようだ。

 

謝罪弁済に訪れた際に、正直に言わんとこちらにも考えがあるからなと脅しをいれて自己申告させたが、まあ覚えている限りは正直に言っていると思ったのでそれで弁済完了としたが、

うちだけじゃなく他店でもやっているだろうと問い詰めると口ごもったので他店でも同様に万引きをしているのだろうと容易に想像できた。

 

と、色んな犯罪人を捕まえて一件落着となったと思っていたのだが、

冷凍商品が冷蔵温度帯に、冷蔵商品が冷凍に置かれて商品価値が棄損してしまい廃棄せざるを得ないという事案が複数発生している。

 

その中で、買おうと思ったけどやっぱりいらないからと他の売り場に放置するというのは多々あるが、全く別の管理温度帯のところに置くというのは勘違いならこちらも目くじらを立てるほどのことでもないのだが、明らかに意図的に置かれているとなると問題だ。

 

何人かの商品放置犯を防カメ映像から特定し、履歴として残しているのだが、先日その履歴データベースにあった中年女性が冷凍商品を冷蔵のところに、冷蔵商品を冷凍のところに放り込んでいっている様子が防カメに映っていた。

 

カゴに入れた商品の売り場が遠いから近場のところに置いたとかそういうレベルではなく、そこへの置き方とか嫌がらせかストレス発散みたいな感じにしか見えない。

 

こういう案件に対して、どうすれば防御できるのかと検討してみたところ、

まっさきに思い浮かぶのが業務妨害という罪名だが、これjは難しいうようだ。故意に業務を妨害する意図があることで成り立つらしいので、そんなん事情聴取して追い詰めんと自供せえへんことが立件要素っておかしいやろって話しだ。

 

現実的には、その商品価値を棄損されているわけだから、器物損壊罪というのが該当する。

 

リアルな話し、そういうことを繰り返す奴にはどう対処したらいいか?だが

 

第1ステップとしては、そいつに商品放置は器物損壊罪に該当することがあるということを認識させること。

 

それでも止めない場合は、直接の声かけだ。

 

それでもしばらくれて繰り返すようなら器物損壊罪で被害届を提出し告訴だ。

 

争点は故意かどうかというところになるだろうが、そこを冷蔵、冷凍、常温とどう認識していたかということになるが、冷凍食品をカゴに入れたところに生肉をそこに置くというのは明らかに故意だ。

冷凍と認識しているところから商品をとっているのだから、そこに冷凍商品じゃない生肉を置けばどうなるかっているのは小学生でもわかることだ。

 

第一ステップで止めてくれたら、これまでの被害については目をつむってやろう。

しかし、これからも繰り返すようなら証拠映像を揃えて器物損壊罪で被害届提出し告訴してやるからな覚えとけよ!BBA