新たな白衣 | いきょくのまねーじゃーのブログ

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市立砺波総合病院の整形外科医です

新たな白衣

 

 7月1日、能登半島地震から早くも半年。今年も半分過ぎてしまった。久しぶりにブログを書こうと思う。能力が落ちて仕事が遅くなったのか、それともいろんなことに手を出し過ぎているのかわからないが、ブログを書く気が起きなかった。

 

 今日から、白衣が新しくなった。レンタルの白衣が病院から提供されて、数年に一度更新される。白衣には、名前の書かれたタグがつけられており、週に1〜2回、洗濯に出すと返ってくるシステムである。昨日まで使っていた白衣は、回収された。そして、まっさらな白衣に袖を通した。

 

 白衣と言ってもさまざまである。有名デザイナーの高級白衣も世の中にはある。そんな中、当院では看護師の白衣の色(白衣の色というのも日本語としておかしいことに気づいたが、書き換えない)が変わった。このことは先日、全国ニュースでも大きく報道された。

 

 

 今朝、いつものように病棟へ行くと、看護師がどこか恥ずかしげに見えた。暗くて、血液が付着しても汚れが目立たなさそうだというのが個人的な第一印象であった。表現が正しいかどうかはわからないが、私の目には「なす」の色、いわゆる紫色である。紫色は、古代から高貴な色とされてきた。一言でいうなら、上品である。心理学的には、神秘的なイメージがあり、「疲労回復や興奮を落ち着ける効果の他、感性を刺激したり、個性を感じさせたりする効果」があるとされる。ジェンダーレスが注目されて報道されたようにも見えるが、日勤と夜勤の区別を服装でしたかったようでもある。

 

 医師の白衣も事前に要望を聞かれていた。看護師さんの紫色のユニフォームと同型の紺色のものを選ぶこともできた。ちなみに妻はそれを選んだ。サイズが男女共有であり、Sサイズを選択したようだが、「大きすぎる」と嘆いていた。ちゃんと確認しないのがよくない。悪いのは白衣ではない。

 

 私自身は、医師になってから、ずっとスタイルを変えていない。保守的と言えばいいのか、変化に弱いのである。白いケーシーに長白衣が私のスタイルである。写真で姿を見せてもいいのだが、写真を取ってみると、新しい白衣であることがわかり難いのでアップするのはやめておく。今までと同じデザインで、同じサイズのものを選んだので、ズボンの長さもピッタリである。

 

 私が当院に赴任したのが、平成12年7月1日。何年目かわからなくなってしまった(数える気にもなれない)が、当院での新たな1年が始まった。心新たにがんばりたいと思う。新たな白衣は、糊付けされているのでパリパリ(洗濯に出すとふにゃふにゃ;笑)。襟付きを選んだ私は、襟を正すにはちょうど良い、新たな白衣。