私が美容師として母の店で働き出した時
来てくれていたお客様に 在日韓国人の方がいて
母が 私は韓国の料理が大好きで〜と話したら
そのお客様はとても喜んでくれて
常連さんとなってくれました
韓国名は 吉（キㇽ）さん。
日本での通名もあるけど
ここでは吉さんとしておきます
とても気さくで 良い人で
うちへ来るたびにパンチャン（お惣菜）を持ってきてくれました
１番驚いたのは たんぽぽのナムルでした
アクを抜くのにとても時間をかけて作るのに丸２日かかると教えてくれました
摘んで 花芽を落とし 茎だけを使うそうです
それを塩ゆでしてから アクを抜く、と言ってましたが
詳しくは教えてくれませんでした
でも 醤油漬けのようになってたんですが とても美味しかった！
ほんとに驚きました
間もなく ご主人がまだ５０代で亡くなられ
うちの隣のお寺でご葬儀が行われたので私も母も参列しました
その時 白いチマチョゴリを着ていたのが驚きました
日本は黒ですもんね
母がお店を閉めてからは疎遠になったかと思いきや
息子さんのお嫁さんが韓国から来て
その方がメインで 市内で焼肉店を始めてました！
なので そのお店は我が家の行きつけとなりました
お嫁さんと一緒に 娘さんもお母さんと一緒に三人でそのお店をやられていましたが
いつの間にか お嫁さんとお姉さんの２人になり
お母さんは表に出てこなくなりました
うちの母親の米寿祝いに こちらでみんなでお祝いして
その時 娘さんとお嫁さんは
うちの母と同じ歳だったんですねぇ〜先生のほうがお元気ですよ〜
と言ってたのに 母は、その翌年
ちょうど１年後に 肺腺がんのためこの世を去り
その事を知ると ご丁寧なお悔やみを頂きました
今日 旦那がいないので娘が焼き肉食べたい！連れてって！と言うので
（私は食べなかったけど）連れていきました
韓国語でお嫁さんに
シオモニ チャリチネッソ？
（お義母様 おげんきですか？）と聞いたら
トラガショッチョヨ……と。
（亡くなったのよ）
昨年９月だったそうで
チンチャヨ？ モラッソヨ……
（ほんとに？知らなかった……）と言うと
町内にも知らせてなかったそう
（実家が同じ町内）
弟たちも知らないだろうなぁ……
またお一人 母の時代の方が
天に召されてました
１９２８年、昭和３年生まれ ９５歳
大往生ですが
でも 娘さんもお嫁さんも
寂しそうでした
何歳になっても 親に死なれるのは
辛いものですからね