社労士事務所に勤めて4年以上が経った。
48歳、未経験、社労士試験の勉強これから始めます、という状況の私を
採用してくれて、本当にありがたかったなあと今の事務所には感謝しかない。
(しかも社労士試験にはいまだに合格できていない!!泣)
でも昨今の事務所の状況は、営業第一、大口顧客第一、新しい流れをどんどん取り入れ、勤怠管理システムも新しい人事制度もどんとこい!若い人たち大歓迎!事務所を大きくしていこう!という状態。
それはそれで大事なこと。
でも、昔からの古い顧問先や、資金繰りの厳しい顧問先、
高齢経営者の顧問先を多く持つ私から見ると、いやいや、そんな会社ばかりじゃないし、日々の実務も大切よ、
とちょっともやもやする昨今でした。
よくいえば、アグレッシブな経営者だけど
悪く言えば、がつがつしていて所員に思いやりがない、
というようなことをさっと辞めてしまったパートさんが言ってたっけ。
そんな状況はあるものの、コロナ禍で始まった在宅勤務は
こんなによい働き方がこの世にあったのか!と目からウロコの素晴らしさ。
静かな環境で心乱されることなく仕事に打ち込めて、本当に快適。
まじめな私はサボるとかありえず、むしろ大声の電話や、独り言に惑わされず、
さらにみんなが聞き耳を立てている中電話でやり取りするのが苦手だった私は、
電話もリラックスしてできるし、本当にこの勤務がずっと続くことを祈っていた。
のに。
コロナが一段落した、わけではないけれど、何となく世の中元通りになる中、ついに2月からは完全出社になるという。
年末からこの件でざわついていたが、私の決意は変わらない。
在宅勤務が無くなったら退職する。
以前いたパートさんも、在宅ができなくなることも一因に会社を辞め、
在宅で給与計算をする仕事にさくっと乗り換えていた。
私も年末に探してみると、
以前には存在すらしていなかったが
在宅の正社員とか、在宅の派遣とか、いろいろと、ある。
そうは言っても今の仕事内容で在宅でできるのが一番に決まってる。
この年で、またイチから覚えるのは大変だし、今の正社員のような責任ある仕事に在宅で着くのが難しいのはわかっている。
とはいえ、会社の若い自信過剰でデリカシーの無い子が
大手を振って跋扈する会社に毎日行くのはキツイ。
考えるだけで胸がつぶれる思い。
そんななか先生との年末の面談で、特例的に在宅ワーカーとして
認めてもらえることになった。
ただし、条件は変わるという。
かねてから、在宅が続けられるなら、多少給与が下がってもよいと思っていた。
そんな話を他の人にしたら、
「そんなのおかしい。同じ仕事をきちんとしているなら、給与が下げられる必要はないよ」と言われた。
うーん。そうか。自分はみんなが出社な中、在宅が得られるなら
給与下がってもそれを得たいと思ったが、その考えは違うのかも、と気づかされる。
年明けに条件提示、となり、今日がその日だった。
結果、あっさりほぼ同じ金額で雇用が継続。
契約社員に転換させられる、とかなら再度考え直そうかと思っていたが
それもなし。
よかった、よかった。これからも週1出社で在宅勤務継続。
ほっと胸をなでおろす。
きっとその人に適した働き方ってあるんだろうな。
私はちょっとHSPの傾向があるのか、
人前で電話したりも苦手だし、背後に人がいると文字を書くのが震えたり、
PCの打ち間違いが増えたりする。
人が話している中で他の会話をするのも苦手。
他人の言動が気になるし、気が散って仕事が進まない。
若いころ、よくそんな環境で仕事してたな、と思う。
会社員向かないな、と思ったのはそんなことも影響していたのか。
あるいは在宅で静かな環境に慣れすぎて、逆に前に戻れないだけなのか。
また出社が普通になれば、前のように過ごせるのか…
ホントのところはよくわからない。
在宅勤務の生産性が高いのか低いのか、それも何とも言えない。
ただ、自分にあまりに不快な環境で働くのは、ただただしんどいと思う。
以前に比べてそれでも歯を食いしばって頑張ろうという気持ちはなくなってしまい、
無理せず働きたいという気持ちのほうが強くなってしまった。
仕事観も、快適な職場環境の感じ方も
年齢によって変わってきたと思う。
無理なく仕事したい。
今日はそんな気持ちを汲み取ってくれた先生に感謝しつつ、
また1年仕事頑張っていこうと、思いを新たにした日だった。