『なんのためやっている部活でしたっけ?』
学習指導要領では、生徒の自主性を尊重すること、スポーツ・文化等に
親しませることなどを重視した記述である。
「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,
スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,
連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するもの」こう書いている。
部活動の歴史を紐解くと、全国大会がなかった時期もあった。
大会やコンクールがあるので、競技の論理のほうが強くなりやすいという背景もある。
高校や大学の推薦などで部活動の成績が評価されることも影響している。
中学校や高校等(学校の名誉)校長や顧問等は、
「大会や入試が変わらないと、部活動は変えられない」などと言っている場合ではない。
どちらの論理を重視するかで、部活動の目的、目標、活動時間、
生徒の自主性、顧問の役割などの考え方と部活動運営は、かなり変わってくる。
部活動の顧問、指導者等の関係者は、ぜひ一度、
自分の部活動がどちら寄りだったのか、振り返ってみてほしい。
「やっていて当たり前」なことは、ともすれば、そもそもの目的や目標が、
いつの間にか忘れられていたり、トーンダウンしていたりする。
●部活を通じて、生徒は成長できる。
●競技等にもよるが、たとえば、チームワークや礼儀を学ぶ機会になる。
●困難なことにもチャレンジして、やればできるという感覚や自己肯定感を高めることができる。
「競技の論理」のほうが強くなりすぎていな行かなくいか
文科省も、一部の競技団体も、猛暑の夏の大会は見直す動きが一部にあるが、
夏にかぎらず、大会等を縮小する検討をお願いしたい。
休みもなく(日曜祭日・夏休み)部活動の運営を見直していくことは、
学校裁量のなかでやっていけることだ。
良い大学に良いプロのクラブに・・・?
教員としても、生徒も、保護者も。「なんのため?」なんて問われる。