【キリマンジャロの氷河が消えていく】アフリカ最高峰キリマンジャロ(5895メートル、タンザニア北部)の万年雪と氷河が消えようとしている。国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次報告書によると、キリマンジャロの氷河は2015~20年になくなる恐れがあるという。今月開かれた国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)で国連環境計画が発表した報告書によると、氷河や雪の後退は世界的に進行し、キリマンジャロの氷雪の後退は1880年代に始まった。雲が減って太陽光が増えたことなどが原因だが、地球温暖化が拍車をかけている。
ベテランの山岳ガイドによると、かつて18か所あった氷河は9か所に減り、標高の高い場所では、雪解け水の小川が見られるようになったという。
真っ白に覆われていた山頂付近も岩肌が露出し、氷雪と山肌がまだら模様になっている。雨期にあたる11月は、本来なら乾期の1月よりも雪が多いはずだ。アフリカ最高峰キリマンジャロ(5895メートル、タンザニア北部)の万年雪と氷河が消えようとしている。
真っ白に覆われていた山頂付近も岩肌が露出し、氷雪と山肌がまだら模様になっている。雨期にあたる