草人間2
危険が危ない!
前にも紹介した草人間たちが、その力を増してきている!
新宿四丁目付近に生息する
草人間の第1号(通称ホワイティー)と第2号(通称パープリー)。
発見者である僕は、彼(彼女?)らを見かけるたびに
ちゃんと写メって記録することを日課としていたのだが
驚愕の事実!
まるでパワーを吸収しているかのごとく
どんどんと肥え太っていってるのだ!
どうよ?
いや、まあ、確かにね。
何かこうして並べてみるとね。ちゃんと同じ画角で撮ってないし、だんだんカメラが寄ってしね。ヤラセというか適当なこと言ってんじゃねえよ、ていうか別にそれが本当だろうがどうでもいいし、とか思われるかもしれないけど、ホントに太ってってるんだよ!オイラ嘘ついてないよ!皆信じて!いつか近いうちに、あまりのパワーから北斗の拳みたくパーン!て服が破けちゃったりしちゃうかもよ!ヤバいよ!逃げて!逃げてー!
はい、どうでもいいね。
あと3軒隣に、こういう種類のもいた。
ここ新宿の地で、彼らの増殖が始まっているというのか……
はい、どうでもいいね。
けんけつちゃん
ゴム人間発祥の地である明治神宮の近くを通っていたら
鳥居の前の広場にて、奇妙な人だかりを見かける。
どうやら、“赤十字”という秘密結社の手によって
大掛かりな血の儀式が行われているようだ。
カルナバル・デ・サングレ(血の謝肉祭)
バンパイア好きの僕としては、探索しない手はない。
そこで、こっそり彼らに接触してみたところ、なんと。
今まで文献でしか見たことのない怪物
“けんけつちゃん”
の生きている姿を遂に目撃することが出来たのだ。
この禍々しい生物は、頭の両端に巨大な血の一滴を角のごとく生やし、その頭部と比してほぼ同じ質量の胴の中には種々雑多な人々から集められたそれぞれの血を冒涜するかのように一滴の塊として混ざり尽くしている。
それは決して飽くことを知らず、ただひたすら全ての人全ての型の血液を望んでは、おぞましくも残虐な語尾によって、我々にその血を供物として捧げることを呼びかけ続けるのだ。
“っ血”
そしてケータイを向けたらちゃんとポーズをとってくれるという、優しくてお茶目な一面もあるようである。





