11/24
マクドナルドにて。
昼寝でもしようかとブラリ入ってコーヒーを頼んだところ
新商品のカフェオレをサービスでお出ししますがいかがですか?
と言われる。
おいおいコーヒーを頼んでるのにカフェオレまで飲んだら
ダブルカフェインになってしまうじゃない勘弁してよね。
「いや、そりゃいらないですよ」
自分の頼んだコーヒーに目を向けながら、フフンと冷笑ぎみに断った。
まったく最近の若者は常識を知らないのかね。
そう思って店内を見回してみると
一人の例外もなく全員のテーブルにカフェオレが乗っていた。
コーヒーと一緒なのも何人もいる。
この孤絶感。
11/23
最終日。

といっても青森まで8時間以上かかるので、つまり帰るだけの日である。
タカノさんは早朝、一人だけ新幹線で帰ってしまった。
別に大喧嘩した訳ではなく、仕事の都合である。
行きも帰りも仕事の都合で新幹線という彼の姿を見るにつけ
けっして社会人にだけはなるまい、と固く心に誓う。
我々の帰り道の途上にあったので、キリストの墓にだけは寄る。
昔からさんざん話題にしていたので、もう来た気になっていたが、実は初体験であった。
実際に見たら予想通りにガッカリだったのが、本当にガッカリだった。
近くに観光客が短歌を入れるポストがあったので、手をつっこんで漁ってみる。
一枚の短歌用紙には英語にて
「ヘイ、ジーザス!アイアム グラッドトゥーシーユー!ジャパン イズ クレイジー!」
と記されていた。
帰りの道のり680km。
行きよりさらに長く感じる。
なんなんだよ680キロって。
池中玄太ですら80キロだよ。
全盛期の西田敏行の8倍以上と考えてもらえれば、その凄さは分かるだろう。
もう二度とやらねえ、あの強行軍。
最後の方は皆無言で、かなり険悪なムードだった。
まあでも、青森は良かった。
なにが良かったって
すごくいい意味で、本当に誉め言葉で言うんだけど、スゴくへき地なのがいいよね。
11/22
2日目。
まだ11月だというのに山やら岬やらが雪によってどんどん通行止めになっている。竜飛岬へも行けなかったし、八甲田山でもほとんど目的地に行くことは叶わなかった。
山の麓にある雪中行軍遭難資料館は大丈夫だったが、田代元湯という秘湯は完全に雪で道が埋没しており、リアル雪中行軍をするしかない。当然、我々には無理ということだ。
後藤伍長の銅像というのも目指したのだが、記念として作られたものなのに何故か道路沿いではなく、少し林に入らなければいけないらしい。コイデさんが膝まで積もった雪の中を大分先まで歩いてから諦めて戻ってきたのだが、誰も彼についていこうとはしなかった。

近くにある酸ヶ湯温泉旅館はかなり良かった。特に温泉はさすがに有名なだけある。硫黄臭くて酸っぱくて鉄の味がするという、個性のアクが強すぎるお湯だった。
ここでも自炊をする。ホッケとサバの焼き魚、地元牛の焼肉とホルモン、アサリの酒蒸し、ラーメンを一度に作る。湯治場でこんなにテンションの高い料理をする人は少ないのか、通り過ぎる人に笑われ続ける。