ヨーロッパ女ぶらり一人旅 -19ページ目

2000.10.12 パリ

今日、まずすることはスペイン行きの夜行チケットをとること。無事に今夜の便を手配することができたら今日でパリ最終。とにかく切符をとれる日にあわせてそれまでパリを楽しむ、という計画。とりあえず荷造りをして、ひとまず駅に向かう。

メトロで乗り換え主要駅へ行く。すぐにチケット売場が見つかり、なんとすんなり今夜の便が手配できてしまった。そうと決まれば本日でパリ最終、なんかちょっと名残おしいなって思いながらもエッフェル塔を間近で拝んでみたいもんだとふと思う。とりあえず、エッフェル塔まで行く。着くなりふと、こういう建物っていうのは登るものじゃなくって眺めるものだと思う。けどせっかく来たのだからっと、とりあえず登る。

エッフェル塔の下にたつと、まるで橋のようだなっていうのが第一印象。エレベーターで斜めにぐんとあがっていくのがおもしろい。私は3階までのチケットを購入。もっと上まで登れるらしいけど、今度パリに来るとき用にとっておく。とにかく一気に3階まで、外は結構な風だけど景色はいい。でもあたりまえだけどパリのシンボル・エッフェル塔がない。今まで眺めのいいところにでると自然と「エッフェル塔どこ?」と探していたのでなんだか変なかんじ。でもパリな風景、もやがかかっていてそれがいい。何より晴れているのがいい。記念に絵はがきが送れるというのでひと休みがてら日本へエアメール。郵便オフィスがあるので窓口へいくと、なぜかはがきよりも封筒に入れた方が安いといわれる。安いというのにひかれて封筒に入れることにする。ということで、なんと宛先を全部封筒へ書き直す。これが結構めんどくさくってちょっと後悔、へんにケチってしまった。それから展望台をもう一度一周しておりる。

エッフェル塔前には公園が広がっていてほっと一息。やっぱり緑のある風景はなごむ。エッフェル塔を眺めたり。公園をぶらぶらしながら適当に歩くと、陸海学校の前に平和塔のようなものがあってとっても素敵。オブジェひとつとってもおしゃれなのがフランスだなって思う。次はアンヴァリット目指して歩くこと15分。ナポレオンが眠っていることで有名らしい。なにやら軍服を着た人がうろちょろしていていた。えらい大きな棺が真ん中にどーんとあり、そこにナポレオンは眠っているらしい。場所が場所なだけにのんびりできず、ひととおりさっと回って外に出る。おとなりは軍事博物館。博物館巡りが好きな私としてはちょっとわくわく。パリのミュージアムはすべて大規模、こんなのに比べたら日本にあるのってどこもかしこもちゃちいな、なんて思いながら。鎧や銃などが所狭しと並べてある、知識がなくっても圧巻。

ここからグランパレまではアレキサンドル橋を渡っていく。グランパレは美術館になっているけど、長蛇の列だったので通りすぎてモンマルトルへ向かう、メトロでらくちーん。モンマルトルは下町といった雰囲気だ。安いお店がたくさん並んでおりけっこうな人通り。おなかがすいたのでピザをテイクアウト。食べながら丘を登る。結構階段がきつい、でもここらあたりの顔サン・クレール寺院をバッグにすると気分爽快。ベンチに腰掛けながら、見下ろすパリの街ってのもよい。せっかくだから寺院をちょっとのぞく。

この後有名なテアトル広場をぶらぶら。似顔絵書きがたくさんいて、まさしく芸術の都。でもやや俗化された雰囲気でもある。散歩していると、石畳に白い壁の家というのを見つける。ひょっとしてユトリロが描いたあの景色かしら?なんて思いながらぶらぶら。多くのアーティストが好んだのがなんだかわかるいい感じの場所。地図をみながらサンピエール教会を通り、モンマルトル博物館あたりを歩く。ここはユトリロの住んでいた家らしい。石畳の坂道が続く、静かなエリア。ひたすら下ってムーランルージュ、モンマルトル墓地と歩く歩く。観光観光、でなんだかパッケージツアーのような一日だなって思いつつも、パリってちょっと歩くとグッドスポットがあるのでいろいろと目移りしちゃう。なんだっていいのだ、自分がいいなって思ったら立ち止まる、そうじゃなければただ歩いて通り過ぎる。パリの街は歩くだけで楽しい。

次はメトロにのってオペラ座へ行く。カフェで一休みって思っても、なんとどこのカフェも混み合っているではないか。やっと見つけた「すいているカフェ」はすいているだけあってか、お味のほうはいまひとつ、でもファミリーで営んでいるみたいであったかい。しかも、すいているからくつろげるし。

最後にせっかくパリに来たんだからちょっとお買い物。「ギャラリエ・ラファイエット」でナイキのリュックを購入。少し大きめサイズだけどデザインがいいなって思った。その後、YHに戻り身支度。スペインに行くのなら気をつけて、と皆に言われつつ出発。なんだかちょっと緊張してしまう。

夜行列車は大奮発しただけあって非常に心地よい。「ホテル トレイン」と呼ばれるだけあっておちつける。かなり精力的に歩いたのでぐっすり。

【本日の旅の費用】
夜行列車 395F
ロッカー 10F
エッフェル塔 43F
バッグ 275F
ランチ 25F
カフェ 25F
サンドイッチ 28F
トータル  801F(11214円)

2000.10.11 パリ

朝はツアーの集合時刻に遅れる~という夢をみて目がさめた。ここ2ヶ月あまり、ずっと「この時間に起きなさい」と制約のない一人旅を続けていていたので久しぶりに気がはっていたのかも。なんにせよ本日は朝5時半に起床。さっと身支度をすませYHを6時過ぎに出る。もちろん外はまだまだ暗い。でもおなかがものすごくすいていたのでどうしようか・・・と思っていたらこんな時間でもケバブ屋さんがオープンしていた。大好きなクロワッサンを販売していたのでテイクアウトし、メトロに乗りこむ。この時刻だとさすがにメトロは空いていたけど怖い感じではなく、やはりフランスって他国と比較すると治安はいいのかななんて思った。

ツアー会社は「パリビジョン」といって日本語対応のツアーをたくさん企画しているというところ。集合場所には6時半すぎに到着し、一番乗りじゃないの?と思っていたんだけども、すでに到着しているツーリストがちらほら。早朝のパリは少し肌寒い。同じく一人旅という女性としばし身の上話。7時半にバスは出発し、もちろんまだまだ外はまっくら。それにしても日本語のツアーっていい。こんなにディープにいろいろと解説してくれるのでなかなかいいじゃないか、と満足。

まずは2時間くらいバスは走り、10時にブランチ。それからさらに2時間かけてモンサンミッシェルまで行くというコース。途中ノルマンディー地方をひた走るのだが、ここらあたりは去年12月26日にものすごい嵐があって森の木々がなぎたおされて大変な被害があったという話などなど・・・を聞く。「山」でなく「森」というあたりがヨーロッパだなって感心。今日は快晴で車窓の眺めもグッド、そんな話を聞きながらも朝早かったのでなんと熟睡。10時ごろに起こされたときには途中のお立ち寄りポイント、カルージュ城に到着。

小さなお城に門構えがパッと見てすぐに気にいってしまった。昨日のベルサイユ宮殿もそりゃ、すばらしいと思ったけど個人的にはこういう自然にかこまれた素朴な雰囲気のお城のほうが好き。煉瓦造りで全体的に赤い雰囲気。この中で、まずはブランチ。お城のなかにあるダイニングで頂くのだけども、「お城」なだけあって天井が高い=寒い。こんな時は熱い紅茶がいい。そんなこんなで何回もお茶をおかわりしながらいただくランチ。メニューはいたって普通のパン・ハム・デザート。ただお給仕していただいているスタッフもこの地方の民族衣装であろうユニフォームで、しかもお城の中でいい雰囲気。食事の後は自由に城内を散策できる。規模は昨日訪れた大トリアノンくらい、窓からの眺めが素敵。途中スタッフがガイドしてくれるのだけど片言の英語でわかりにくかった。

ひととおり休憩がすんだ後はいざ、僧院へ。バスの中では、ノルマンディーの歴史やスカンジナビア人=バイキングのお話などを解説していただく。ノルマンディ作戦の話や、目的地のモンサンミッシェル僧院のことなどなど。ちなみにこの僧院の起源はなぞめいていて現在わかっていないことがまだまだたくさんあるらしい。そして現在も80人あまりの方が住んでいるという。それから堤防がこわされる予定であるとか、ガイドさんの話にまじめに耳をかたむける。そのうちにうっすらと僧院が見えてきてワクワク。見えてくるとあっというまに大きく見えてきて到着。

けっこう大きな僧院で、ガイドさんの解説つきでまわると1時間くらいすぐにたつ。まずはから僧院の上のほうをめざしひたすらのぼる。とてもけわしい島の上に立っているのでその分眺めがすばらしい。聖堂はパリのノートルダムより古いと言うことでかなり由緒あるところだそうだ。ひととおり見学した後は周辺をぶらぶら。石畳の小さい小道を歩くのは楽しい。所々出てくる展望ポイントのようなところからの風景を味わったり、それからあまりおみやげ物には興味がなかったので下におりて遠くから僧院を眺めてみる。やはりこの建物なかにはいるよりも外から眺める方がいいな。けわしいところにたっているのがよくわかる。

帰りのバスに乗り込んだときは4時すぎ。それから写真ポイントで一度止まって、後はひたすらパリをめざす。途中カンなどを通り過ぎながら高速を走って帰る。高速道路からのながめというのはイマイチでまたまた熟睡。起きたときはもうすぐパリに入ります、という時。セーヌ河をよこぎりパリに近づいていて日もどっぷりと暮れていた。ライトアップされたエッフェル塔のそばを通りながらため息。となりの方はダイアナさんが亡くなったという事故現場を通ってみたいわ~といっていたがその願いがかなって喜んでいた。「あーニュースで見たあのトンネルか」というのが私の率直な感想、トンネル周りには花があってツーリストがたくさんいてびっくりした。やっぱり彼女は人気者なのね。夜のパリは大変道が込み合うのでドキドキというガイドさんでしたが予定通りに到着。YHへは9時半すぎに帰る。

【本日の旅の費用】
YH 115F
ツアー 780F
夜ごはん 22F
はがき 10F
切手 10F
トータル  937F(13118円)

2000.10.10 パリ

昨日ものすごくがんばって観光したので朝はのんびり。このYHでは朝食はいまいちだけどゆっくりとモーニングティをしていてもとがめられないのがうれしい。たまたまかもしれないが、私が滞在している間東洋の旅行者をみかけることはあまりなかった。ので、ディープに旅の情報を仕入れることはできないけれど(語学力がちょっと、ね)パリのオススメ情報をいろいろ仕入れる。今日はベルサイユに行くことに決定した。ツアーがたくさんでているけれど300Fくらいするらしいし、近いからすぐ行けるとのこと。

ちょうどユーレイルパスを所持しているので交通費がうく。メトロで乗り換えRE-Pというラインに乗車。30分くらいでつくのかしら、と手に入れたフリーペーパーらしきタウン誌でベルサイユについてお勉強。さすがにフランス語はちんぷんかんぷん。もうすぐかな、と外に目をやると「Versailles-Rivegoche」という駅の文字。到着した、下車しなくてはとあわてておりたら2つ前の駅だった。周辺には「Versailles」がつく駅がいくつかあってわかりにくい。一人旅にはこういうミスはつきものだなあ、なんて思った。間違った二つ前の駅というのは人気の少ない寂しい駅だったけど本当の宮殿に最寄りの駅というのは観光客でにぎわうにぎやかなところ。なんだかほっとした、というのが第一印象。

世界の観光地といったところで、駅から目指す宮殿は歩いて5分ほど。駅前のインフォメーションで地図をもらうが、地図なんてみなくても人の流れで迷うことはない。宿ですすめられた「カルトミュゼ」をこの宮殿のチケット売場で購入。チケットを購入するだけで並ぶ、しかも売場がいりくんでいてわかりにくい。その上見学するのにいろんなパターンがあってそれもわかりにくい。で、いろいろ手間取ってうろちょろしながら購入に30分ほどかかってしまい、それだけで疲れた。

私は「Cコース」で見学。このコースではテープガイドつきで主要なお部屋をまわることができる。なかにはガイドつきでじっくりとたくさんの部屋を見学することもできるコースもあるらしい。まずはテープを聴きながら、王妃の部屋や王子の勉強部屋、それにルイ14世の寝室を見る。全部で22の部屋を見て回れる。ヨーロッパの宮殿はどこでもそうだけど絵画のオンパレード。お部屋の解説といえば、飾られている絵のお話となる。実は私は飾られている絵よりも壁紙やインテリア、窓があればそこからの眺めだとか、そういうところの解説を聞きたいんだけど。それにしても、さすが世界で一番豪華絢爛な宮殿なだけあって肖像画の数はすごい量だった。

ひととおり見終わった後、今度は「A」と指定された入り口より見学。ここはスタンダードコースの入り口でもある。礼拝堂や執務室、有名な鏡の間、歴史の門などなど。ハイライトというべき部屋が続く。ということで見学者の数もすごい。途中日本人のガイドさんがいたので思わずまじって解説を聞く。王家の方々の暮らしぶりについてなんかを解説していておもしろかった。けどとにかくすごい人なのでそのツアーの人たちともはぐれてしまう。とにかくそれくらいすごい人。もちろんものすごく疲れてしまったけど庭園に出ると一気にいい気分になった。広大な敷地にいい天気。きれいに整備された庭が美しい。考えてみれば庭にはフリーで入ることができる。ジョギングしたり犬の散歩をしている人なんかがいてうらやましくなる。それくらい素敵な雰囲気。

宮殿から歩いて大トリアノン・小トリアノンと見て回る。小トリアノンへは歩いて25分くらい。馬車も走っていたけれど、とにかくこの雰囲気の中を散歩したくって歩く。いい天気だから気持ちいいのだ。トリアノン自体はものすごく普通の家。だいたいベルサイユ自体が大きすぎるのだ。普通に生活するにはこれくらいで十分、庶民としてはかなり贅沢なくらい、あたりまえだけど。ちなみにここはベルサイユの生活に辟易した貴族がくつろぐスペースだったというから納得。宮殿見学のあとほっとできるところです。それに人もかなり少なくってのんびりマイペースに見学できる。

ベルサイユ観光をすませた後はパリへUターン。電車の中では疲れ切って眠り込む。途中オルセー駅で下車。オルセー美術館へ。閉館までアート三昧と決める。モネ・ルノアール・ホイッスラーの母の絵、など有名な絵がざくざくあって見応え感かなりアリ。彫刻もたくさん展示されていたけど、私には興味のない分野なのでさっと流し、ひたすら絵を鑑賞。ドガの踊り子やスケッチもたくさん。6時で閉館までじっくり。でもルーブル同様こういうところって一日かけてじっくり鑑賞せねば。

メトロでYHに戻った時はくたくた。日本料理がふいに恋しくなった。こんな時は中華にかぎる。近くの中華料理店でやきそばと餃子をオーダー。なんとホームレスが入店してきて店のオーナーともめだした。私へは2Fへどうぞ・・・とおちついて食べれるようにはからってくれて感謝。それにしても警察官がやってくる始末だし、なにやら物々しい雰囲気だった。こんなとき逆に言葉が通じないというのは雑音にしか聞こえなくっていいと思った。

【本日の旅の費用】
YH 115F
ランチ 15F
カルトミュゼ 160F
ベルサイユ 25F
カフェ 20F
ガイド 30F
夜ごはん 15F
トータル  380F(5320円)