主食はバナナです -6ページ目

主食はバナナです

副食はリンゴです

最近、サークルの友人と久しぶりに会って話をしたりすると、
昔より会話が噛み合わなくなった印象を受ける。

みんな各々の分野で頑張っているので、
興味の対象や、物事の考え方や、語彙が少しずつずれ始めている。
そのため、時々お互いに違う言語を話をしているような錯覚を覚える。

「思い出話」という共通語なら今でも盛り上がる。
しかし、日ごろ銘銘の頭の大半を占めているような話題、
自身の情熱や人生を捧げているような話題に関しては、
深く語り合うことが困難になっている。

だから友人と会うのが億劫になった、という訳では全然ない。
むしろ会って話をすることが楽しくなった。
しかし、時々「思いやり」が足りないなぁと感じる場面に遭遇する。
もちろん「自分に思いやりがなかった」と後悔することも多々ある。

「思いやり」とは違う言語を話す他者への気遣いのことだ。
断絶している言語同士の間に通路を設けることだ。

言語はあるコミュニティ内でのコミュニケーションを円滑にするのと同時に、
コミュニティ外とのコミュニケーションを断絶する。

日本語で会話が行われる場合、日本語を知らない外国人は会話の輪に入れない。
そのときに「悔しかったら日本語を覚えろ」と言うことも確かにできる。
しかし、それだけでは人間はどんどん孤立してしまうのではないか。
青春をともにした友人達と、お互いに理解できない言葉を一方向的に投げ合っている状態はちょっと寂しい。

気づかぬうちに外国語を話していないか、
誰かをコミュニケーションの輪から締め出していないか、
気をつけよっと。
言語を内向きにだけではなく、外向きに話せる人間になりたいものです。

繰り返し強調しておきますが、
別に友人と会話が全く噛み合わないとか、
全然盛り上がらないとかではないですよ。
普通に盛り上がっています。

ただ、ときどきコミュニケーション上に小さなクラックが見える。
ごくごく小さなクラックでも著しい応力集中が発生し、
エネルギー解放率が破壊靱性を上回れば破壊の引き金となり得るのだ。

ほら、違う言語の押し付けってムカつくでしょ。
流れとよどみ―哲学断章/大森 荘蔵

¥1,890
Amazon.co.jp

図書館で借りた本。
最初の4分の1ぐらいを読んだところで、
返却期限となってしまいました。

久しぶりにヒットした本です。
また暇になったら借りたいです。

---

人間の真実は、水深0mのところにある

こんな印象的な言葉がありました。

例えばAという人物がいると仮定する。
「本当のAさん」とは何だろう。

Aさんはものすごく性格が悪い。
しかし、時々やさしい一面をみせたりする。

そのような場合、「本当のAさん」は性格が悪い人で、
偶然やさしい一面をみせただけだ、といえるのだろうか。

いや、そうではない。
Aさんの中に不変の「本当のAさん」というものが隠れているわけではなくて、
性格が悪いAさんも、時々現れるやさしいAさんも、
全てをひっくるめたものが、言わば「本当のAさん」だ。
それはカメレオンに不変の「本当の色」がないことに似ている。

水面は不安定であり時々刻々と微妙に(時には大胆に)姿を変える。
じゃあ、真実は水の深いところに隠れているのかというと、
そうではなくて、表層部分に常に表れては消えていくものこそが真実なのだ。

そのような文脈だった気がします。(うろ覚え)


「本当の○○」とはよく聞くフレーズです。
「本当の自分」とか「本当は誰しもすごい能力を秘めている」とか。

そのような「本当の何かが奥深くに隠されている」という言葉を聞くことは、
人によっては希望となったり救いとなったりするのでしょう。

しかし実際は、真実はいつも肌深0mのところに表れているのかもしれません。
真実は常に顔を出している。
そして、時々刻々と変化している。

ものすごく遠い「本当の」場所まで一瞬で飛ぶことはできなくても、
連続的にであれば、その場所まで「本当に」繋がっていける。

だから「俺は本当は○○なはずなんだ」なんて不満を言わずに、
一日一日を精一杯頑張っていきますかね。
太陽の季節 [DVD]/長門裕之,南田洋子,石原裕次郎

¥3,990
Amazon.co.jp

原作は石原慎太郎(東京都知事)が大学在学中に執筆して芥川賞を受賞した作品です。
石原慎太郎自身も映画に出演しています。
そして弟の石原裕次郎のデビュー作でもあります。

本当は原作を読もうとしたのですが、
どこの本屋に行っても置いていなかったので、
映画を見ることにしました。

これが1956年の雰囲気かー。
時代を感じますね。

ナンパしている時に可愛い子が通ると「ピュー」っと口笛をふくなんて、
今やったらイタい人ですね(笑)

ストーリーよりも当時の若者の生活を垣間見ることができたのが楽しかったです。
                        V/ ̄ ̄ ̄ ̄\
                        /    ────\
         /|              /  / ⌒   ⌒ |           |\
        / /|            | /----(・)-(・)-|            |ヽ ヽ
       | / |              (6       つ  |            |  ヽヽ
       | |  L             |    ___ |          _|   | |
      | |   /             \   \_/ /          ヽ    | |
      | |   |    ,-‐‐‐‐‐‐‐-    \____/   -‐‐‐‐‐‐‐、   |    | |
      | |   |    ヽ ̄~‐‐ 、  `',‐- ノ.、   ,´ゝ-‐~´   ,.-‐~ ̄ノ  |   | |
       | |   |     ヽ  (ソヽ/""  ~~^ ^~~  ゛゛゛ヽヽ/ヾ| /   |    | |
       | |   |      / ,--、|         |       | ,‐‐、 〈.    |    | |
        | |   |    _/ /===))ゝ____,...-‐↑‐-、.._____ノ)(===ヽ `‐;;、 l   | |
        | |  _|  ∠ヽ  |=l/ .|二=/´_..|__丶:=二|  ゝ=ノ /==ヽ |_  | |
         |__|__| ∠=:::::) /´|    |==|~  |  ̄|:==|   | ゝ ゝ===ヽ |__|__|
        /二二>==´ ノ 丿    ゝ=:|~ ̄l| ̄~~|::::=ノ    ゝ `‐`==<二二::ヽ
       ( /{ミ三∀__/ (____,.......-‐|_/ゝ__..|....._ノ\_|‐-........____) `ゝ∀三彡} | )
        \__|:::|二,         _/   /   `l    ゝ        `,二|:::|__ノ
    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ┃         い そ の 、 や き ゅ う し よ う ぜ            .┃
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スペシャル・エディション [DVD]/出演者不明

¥5,985
Amazon.co.jp

日本シリーズをずっと見ていた流れで、
映画『バブルへGO!!』を観ました。

この映画がどれだけ正確にバブルの雰囲気を再現しているのかは分かりませんが、
もしこの映画が真実なら、
羨ましすぎる!
生まれる時代を完全に間違えた・・・

でも、この時代を謳歌した世代の人たちに、
「最近の若者は草食系だ」とか
「最近の若者は消費意欲がない」とか
「最近の若者は元気がない」と言われてると考えると、
最近の若者の僕としてはむかつきますね(笑)

説教するなら金をくれ。
いや、就職に苦しんでいる若者達に職をくれ。
死に至る病 (岩波文庫)/キェルケゴール

¥819
Amazon.co.jp

ブックオフで買った「死に至る病」を読み始めました。
しかし、キリスト教的な考え方に納得できないせいか、
なかなか読み進められない。
(かたい文章を読めないことへの言い訳?w)

例えば、緒論にこんな記述があります。

一体人間的にいえば死はすべてのものの終わりである。
人間的にいえばただ生命がそこにある間だけ希望があるのである。
けれどもキリスト教的な意味では死は決してすべてのものの終わりではなく、
それは一切であるものの内部におけるすなわち永遠の生命の内部における
小さな一つの事件にすぎない。
キリスト教的な意味では、単なる人間的な意味での生命におけるよりも
無限に多くの希望が、死のうちに存するのである。
この生命がその充実せる健康と活力のさなかにある場合に比してもそうである。
それ故にキリスト教的な意味では、死でさえも「死に至る病」ではない。


僕は信仰を持っておりませんので、
死後の世界というのも信じておりません。

そもそも僕はとてもセンチメンタルな人間ではあるのですが、
非常にリアリスティックな人間でもあるので、
UFOもツチノコもネッシーもサンタさんも信じていませんし、
神様や天国や地獄も信じていません。
だからどうしても「無限に多くの希望が、死のうちに存する」という記述に共感できません。

※ もちろん宗教や信仰自体を否定するつもりはありません。
  あくまで自分に信仰心がないだけです。
  デリケートな話題なので気分を害された方がいらっしゃたらすみません。

というわけで、前提に共感できないため、その後の記述に違和感を覚えてしまいます。
きっと読みきれないと思うので、先にレビュー書いちゃった(笑)

---

さて、この本でいう死に至る病というのは、絶望のことです。
絶望の反対は希望ですね。

希望というと、村上龍の小説に登場する中学生のセリフ、

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」

を思い出します。

希望は無いよりもあった方がいい。
そりゃそうだ、と誰もが思うだろう。
しかし、根拠の無い希望、中身が空疎な希望は、
本当にあったほうがいいのだろうか?
ちょっと長いですが、希望に関するブラックジョークを引用します。

---(ここから引用)---

某所に手のつけられない荒くれの死刑囚がいて
看守達もほとほと手を焼いていた。
そこで、神父様が呼ばれた。
その神父様、なかなか良く出来た人で、彼と独房で会う時に、
聖書の中に小さな紙切れをしのばせていた。
最初は「声を出すな。お前を救う作戦がたっている」とか言う感じで。
彼はそれを見て、神父はグルだと思って、自分のボスが助けてくれる
と確信していた。
会う度にメモが増えていった。「作戦は順調」とか「もうすぐだ」とか。
そして最後の日に渡されたメモにはこう書いてあった。
「作戦決行は、最後の瞬間」。

彼にとってこの世で最後の日。最後の夕食を食べ、
神父に最後の祈りを聞いてもらい、
看守に引き連れられて電気椅子に向かい、
最後に顔の前にカバーがかけられる瞬間まで
彼は笑顔だった。
彼の死後、一体荒くれだった彼をどうやって大人しくさせたのか、
と問われた神父は
その看守に答えました。
「私は彼に『希望』を与えたんです。」

---(ここまで引用)---

希望を与えられた死刑囚は幸福だったのだろうか。
幸福だったといえる気もする。
しかし、本当の幸福とは違っている気もする。
どっちなのか、僕には分からない。

これと似たような「希望」は案外、
日常生活のあちらこちらに転がっている気がする。

希望というコインの裏側は絶望だ。
片面しかないコインは物理的にありえない。
だから、希望というものは、
本当はものすごく怖いものなんじゃないのか。
酔って記憶をなくします (新潮文庫)/著者不明

¥420
Amazon.co.jp

サークルの同期の飲べえがタダでくれた本。
新品を買っては色んな人にプレゼントしているらしい。
(ザビエルの布教活動みたいなもんなのか?)

お酒の失敗談を集めた本です。
めっちゃ面白かった。
いくつか紹介しましょう。


・埼玉に帰るはずが、気づくと車窓から日本海

・午後2時に乗車したのに、終電で帰宅

・兵庫から福井まで、まったく記憶がないまま移動

・お目当ての人とイイ感じだったのに違う人とドロン

・親友に電話して「かに雑炊のおいしさ」を1時間以上語る

・気づいたら男友達と魚市場でマグロの競りを見学

・一目惚れした彼に、イチゴアイスを思いっきり投げつける

・タクシーで5万円出して「つりはいらねえよ」

・扇風機に延々と話しかけているところを、おかんが目撃

・隣家の犬小屋に入ろうとして娘に止められる

・居酒屋で外国人客にカラみ「GHQ!」と叫ぶ

・フィリピン人の少年たちとビザ取得の列に並ぶ


まだまだ沢山アホエピソードが書いてあります。
俺もお酒には気をつけよっと
浮雲 [DVD]/高峰秀子,森雅之,中北千枝子

¥4,725
Amazon.co.jp

戦争中のベトナムで出会った二人。

妻がいるとしりながら関係を持つ

離婚すると約束しつつ離婚してない

米兵のパンパンになる

温泉で心中を仄めかす

宿の女と関係を持つ

かつて貞操を犯された義兄に借金して中絶

その義兄は新興宗教の教祖

浮気がばれた宿の女は夫に殺される

うんぬんかんぬん

ということで、男女のひたすらに泥沼な関係を描いています。
何度も離れようとするのに、結局は離れられない。
これも一つの愛の形のなんでしょうかね。
ラストシーンはじーんときました。
あの・・・









その・・・









実はですね・・・









ずっと隠してたことがありまして









ずっと









いえなくて









結果的に









皆様をだましてしまう結果になったのですが・・・









あの・・・









その・・・









ええい、思い切って言ってしまえ









実はですね









今まで嘘をついていたのですが









僕の主食はバナナではなく米です









いまさらこんなことを言うなんて









都合のいい男だと思われちゃいますね









知り合いの皆様からは









「確かにいつも普通に定食を食ってた!」









と怒られそうです









知り合いじゃない皆様からは









「なんだ!本当に毎日バナナを食ってるのかと思ったわ!」









と残念がられそうです









バナナ農家の皆様からは









「大口顧客になるかと期待してたのに騙しやがって。バナナ農家を舐めるなよ!」









とキレられそうです









米農家の皆様からは









「なんだなんだ。米食ってるなら最初からそう言えよ。米農家を舐めるなよ!」









とキレられそうです









動物園の猿の飼育係の皆様からは









「なんだ、ブログを書ける猿じゃないのか。調教しがいがあると思ってたのに。」









と残念がられそうです









動物園の猿の皆様からは









「ウキキキ(猿を馬鹿にするなよ!)」









と怒られそうです









なぜ、こんなタイトルにしてしまったのか









それをちゃんと語ったら上中下巻あわせて2000ページくらいのストーリー









の最初の1ページくらいになってしまいそうなので語りません









最後に、もう一度はっきりと言おう









僕の主食はバナナではない









というかむしろ









ここ半年間くらいバナナを食べてない気がする







だからブログの新しいタイトルを募集中
時計じかけのオレンジ [DVD]/マルコム・マクドウェル,パトリック・マギー

¥1,500
Amazon.co.jp

いやー久しぶりに観ました、伝説の映画です。

僕は大学院に入ってからちょくちょく映画を観るようになったのですが、
今まで見たことのある(そんなに多くはない)映画達の中で、
好きな映画をあげるとしたら、

黒澤明の【生きる】
ロベルト・ベニーニの【ライフ・イズ・ビューティフル】
チャップリンの【街の灯】
ゴダールの【気狂いピエロ】
(ハネケの【セブンスコンチネント】も一応いれようかな)
そしてキューブリックの【時計じかけのオレンジ】

とかです。(ベタなのばっかですみませんw)

この映画は賛否両論あると思います。
基本的にセックスアンドバイオレンスなので、
観ていて気持ち悪くなる人も多いかと。

しかし・・・この卓越したセンス!
だってこれ1971年の映画ですよ!
1971年といえば仮面ライダーが始まった年であり、
ニクソン・ショックの年であり、
にしきのあきらが「空に太陽がある限り」を歌った年であり、
「ゴジラVSヘドラ」の年ですよ!
(wikipedia情報)

40年近くたった今見ても、全然色あせていない。
いや、確かに未来予想図に関しては甘かったかもしれないが、
このファッション、セリフ、音楽、数々の名シーンのクオリティは、
現代でも十分通じます。

時代の流れとか雰囲気とかを一人で簡単にポーンと飛び越えてしまう人がいるのですね。
やっぱりキューブリックは天才だと思う。

観たことない人はぜひぜひ観て下さい。
この映画を知らないと人生後悔しますよ。
いや、見て後悔する可能性もあります。
でも、薦めないと俺が後悔する気がする。

まあ、そんな感じの映画です。