大吉原展 | けろみんのブログ

けろみんのブログ

日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想

2024.5.4


大吉原展に行きました。

東京藝術大学大学美術館 

2024.3.26~5.19

現在後期展示で、とても混んでました。




映像による細密に描かれた作品の展示解説で吉原の登場人物を知り、喜多川歌麿の青楼十二時で遊女の一日を知り、吉原の歴史、四季折々の行事などを大英博物館を始め各所から集めた資料で推察するまさに大吉原展というだけのものはありました。

3階の展示は見世を一軒一軒尋ねる感じで展示室が区切られ、スタッフは法被を着ています。

奥に大きなミニチュアの江戸風俗人形がありました。精巧な作りの三浦宏の建物、服部一郎の小道具、辻村寿三郎の人形がひとつになって出来たもので撮影可能です。人形の顔は浮世絵とソックリな表情と輪郭をしています。


文に悩む

喜多川歌麿の「納涼美人図」がまた見られて嬉しかったです。これは一時期トーハクに預託されていて、買い取りたかったけれど予算がなくて代わりに千葉市美術館が買い取ったというものです。立膝をして気だるくしている美女が綺麗に三角形を描いてます。歌麿は「青楼十二時」シリーズにみられる楼閣内の様子は流石ずーっと泊まり続けていたというだけありますね。私が好きなのはこよりに火をつけた明かりで夜中におトイレに行く図(眠そうな様子が伝わる)と、夜更けまでの宴会でもシャキッとしている花魁とうたた寝している禿が対比された図です。






以前川崎浮世絵ギャラリー(今回の出品協力をしている、川崎砂子の里資料館の所蔵品を展示している美術館)で青楼十二時を紹介してるのでよかったらご覧下さい



吉原の火災の大半が遊女によるもので、遊女らが非情な置屋に抗議するべく結託してつけ火をしたという話や大酒が祟り25歳で亡くなった名遊女、酒井抱一に身請けされて小鷺となのって晩年を幸せに暮らした話などが心に残りました。ラッキーな遊女はそうそういないものなのですね。




ナマニクさんの記事が載ってます!

 

 

ナマニクさんの記事!

 

 

大阪コミコンでのナマニクさんのようす