アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで | けろみんのブログ

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2023.10.31

アーツ・アンド・クラフツとデザイン
ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

横浜、そごう美術館にて11月5日まで開催しています。


アーツアンドクラフツとは、 中世の手仕事にかえり、生活と芸術の統合を理念とする、かなり社会主義思想を帯びた活動です。初期はエドワード・バーン・ジョーンズや、モリスの嫁が忘れられないロセッティなどラファエル前派の面々がつどい、モリスの工房兼住居として建築したことが運動の第1歩だと思います。


モリスは一つ一つ手作り(版画は量産品とは見なさないらしい)で、自然の原料(染料のインディゴなど)に重点を置いてきました。
デザインは草花や動物など。自然に対して抱く感覚を暮らしに取り入れる姿勢は一貫しています。



モリスが亡くなると同じくアーツアンドクラフツの系譜から、アメリカの有名建築家フランク・ロイド・ライトのように、モリス商会が、産声を上げたころ生まれた世代へと継承されているようです。


手仕事であれ、機械を受容したものであれ、優れたデザインと質の高いもの作りが生活を豊かにすると書いてありました。


草花が絡み合うデザインは製品になると軽快で有機的と表すのがいいのか、ゆらぎが心地よいです。このデザインが100年以上愛され、世界中で使われていると思うと感慨深いです。


C.F.A.ヴォイジーという作家の作品がとても気に入りました。細かな連続模様の花、はっと目をひく大振りなデザインの花、ふくろう。とても素晴らしく、じっと見てしまいました。

ナマニクさんコーナー