モネ展、やまと絵展、横尾忠則展 | けろみんのブログ

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日記・観た映画のこと・観た展覧会の感想

「モネ 連作の情景」
 2023.10.20~2024.1.28 
上野の森美術館
からの
東京国立博物館 特別展
「やまと絵ー受け継がれる王朝の美」2023.10.11~12.3
からの
「横尾忠則『寒山拾得』展」2023.9.12~12.3
の、3つの展覧会を友人と回りました。





国際子ども図書館での昼食を含めて10~17時まで滞在。友人とも話が弾みました。





モネ展は、朝早い時間のためか思ったよりは空いていました。撮影OKゾーンでじっくり写真撮ってる人を待っても大丈夫なくらい。




序盤、ジヴェルニーの睡蓮の池を模した画面と、地面に水面が映し出され歩くと波紋が出来ます。




モネの睡蓮の妖精になったつもりで水面を渡り、初めの章には、印象派以前からの若い時代の作品が並びます。ルーヴルの2階から許可を得て制作した町の風景、桃の入った瓶(瓶の中身は桃にグローブを刺したものと推測)妻カミーユと、息子ジャンの食事風景を描いた「昼食」。モネは、【草上の昼食】でも発揮されていますがいかにもフランスらしい美味しそうな、食べ物を描く画家です。アツアツゆで卵、香ばしいパン、フレッシュな果物たち、ワイン。どんな静物画より胃に来ました。この作品は第1回印象派展に出品されました。

上野公園は賑やか



このようにこの展覧会を見たあとモネの生涯を調べると、展覧会の構成がよく出来ていることがわかります。モネの旅行や引越しなど人生のマイルストーンを追いかけて構成されています。オランダの美術館が主宰、オランダを中心とした各地のモネ作品、日本にあるモネ作品も沢山。あまりにも沢山の美術館からの貸出に、返すのも大変そうだなぁと要らぬ心配をしちゃいました。普段遠く離れ離れの美術館にある連作が集合しているのは感動です。1番気に入ったのは「昼食」でした。

ゆったりしたスペースでのんびり食べてしかもお安い国際子ども図書館は穴場ですね。





トーハクへ。やまと絵展は中々の混雑でしたが目当ての絵巻物「病草紙」「地獄草紙」「餓鬼草紙」「鳥獣戯画」がみられ、しかも大好きな鳥獣戯画は一番可愛い甲巻でした。ふっくらしたカエルと痩せたうさぎの書き分けはいつ見ても見事です。エスカレーターじゃないので好きに見れて良かったです。

最後に横尾忠則の寒山拾得をテーマに101点描いた「寒山百得」展。気味悪く笑う2人と巻物代わりのトイレットペーパー、ほうきで色んなジャンルの作品のオマージュになっていました。どういうふうに鑑賞すると楽しいのかどなたか教えてください。