イブ・サンローラン展 時を超えるスタイル | けろみんのブログ

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イブ・サンローラン展

時を超えるスタイル



2023.9.20~2023.12.11


イヴ・サンローラン展に行きました。


私はここ数年、シャネル、ルイ・ヴィトン、グッチにディオールと結構ファッションの展覧会を見に行ってます。




最近見たディオール展で、イヴ・サンローランがディオールのところで働いていたことを知りました。アシスタントだったイヴ・サンローランは、21歳でディオールのコレクションを任されるという大役をこなす天才で、自身のブランドを立ち上げてからも20世紀のファッション界のリーダー的存在でした。



イヴサンローランは割とタオルとか色々なところでYSLのマークを見かけるのでハイブランドに縁のない私にもしたしみやすいです。特に口紅は、若い頃デザインがかっこよくて気に入ってました。日本にイヴサンローランが東レと提携してプレタポルテラインを発売したのは1963年のことで、スーツが15500円と書いてあったように思います。当時の貨幣価値からするとどのくらいのものでしょうか。イヴサンローランは「誰もがプレタポルテのようなデザインの服を気軽に買えて着ることが出来るように」と言っていたそうです。早くから日本への販売ラインを作り上げたイヴ・サンローラン。

ライセンス契約も盛んでうちのタオルケットにまでYSLのロゴが入ってました。

男物を女物に仕立てて女性の解放を!とよく分からない女性の解放です。なにから解放されるんでしょうね。ディオール、シャネルと言った展覧会でもしばしば、丈の短いスカートで解放とかパンツスーツで解放だとか。

それは置いといてYSLのルックをじっくりみていくと、物凄くシンプルなデザインなのがわかります。流行は変わってもスタイルは変わらない。という信念が感じられます。




Dior展が鮮烈に印象に残っているのでどうしても比べてしまいますがDiorは花柄はリアル。YSLは花柄が抽象化しています。Diorは本物志向ですがYSLのアクセサリーは、イミテーションを多く使っています。Diorではこれ着てみたいな、という服はありませんでしたが、YSLではこれ着たら似合いそうなんて想像するほど日常性があります。

インスピレーションの元を服に落とし込む天才で、よく知られる「モンドリアン」のルックだとか、モロッコやロシア、中国などの世界の国からインスピレーションを受けたシリーズ、中世の服装からインスピレーションを得た作品など素敵だし色使いがとてもよいです。




イヴ・サンローランは2002年に引退して2008年に亡くなりました。今ではオートクチュールは2002年になくなり、プレタポルテラインと化粧品ラインが残っています。プレタポルテは、100万円以下で買えるお買い得なドレスがいっぱいなので気が向いたら買おうと思います()「私の服を着てくれた女性たちありがとう」という言葉が印象的です。作品の見せ方は一般的で、DiorやGUCCIやルイヴィトンのように1部屋変わる事に驚きがある、ということはありませんでした。






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