【家を追い出されたばーちゃん】がウチに来ちゃった!
~★介護日記★~
ばーちゃんが大声で泣いた日
本当? それとも演技? その見極めがむずかしい(+_+)
演技派ばーちゃん エピソードその④
その日、私は夫と出かけていた。
私の母が亡くなったので、母のマンションを引き払う前に、母の思い出の品をできるだけうちへ運ぼうと、夫と車で大量の荷物を積んで家に帰って来た時のこと。
ばーちゃんの部屋に入ると、ばーちゃんは尻もちをついた状態で、こちらをじっと見ている。
(ばーちゃんは、家で尻もちをついた時は、手を使ってお尻で玄関まで移動して、玄関の段差を利用して両手すりを持って、一人で立ち上がる練習をリハビリの先生と毎週しています。)
ばーちゃん「こけてん。もう何時間も前から、このままあんたら帰ってくるのを待ってたんや!」
(カマッテチャンばーちゃんの怒り炸裂)
私 「玄関まで来たら、立つのを手伝うから」
ばーちゃん「なんでぇな。後ろから抱えてくれたら、すぐやん!」
私 「無理だよー(私も主人も腰痛持ち)。玄関で待ってるよ」
そう言って荷物を運び続けていると、ばーちゃんの部屋から変な声が聞こえる。
部屋をのぞくと、
「あーん、あーん」
ばーちゃんは大声で泣いている。
そして私を見ると、にらみながら、吠えるように大きな声で
「こんなんやったら、わたし、死んだほうがましやわ!」
「あーん、あーん」
とまた大声で泣き続ける。
夫が「仕方ない」とばーちゃんを起こしに行こうとするけど、いやいや、夫が腰を痛めて働けなくなったら困る。二人がかりで後ろから抱えて、ばーちゃんを何とか立たせてベッドまで移動。
そのあと無事、荷物を全部運び終わって、またばーちゃんの様子を見に行くと、、、
ばーちゃんは、テレビを見ながら、声をあげて笑っている。
えええええ??
そういえば、そもそも、大人は「あーん」って大声で泣かないし、泣いているときに長いフレーズを大声でしゃべることもできないよね~
ああああー! しまった
わたし、またばーちゃんの演技にやられた。。。。
「あんたはお姑さんのお世話があるから、早く帰りなさい」
と最後まで私を気遣ってくれた母。。。
私のほうが泣きたいよ、わああーん