前回の話しの続きです。
退去日は相手の希望の“年内”のままだったので
簡単にのみたくありません。
本心で、相手の希望をスンナリ受け入れたくないという、意地もありました。
こちらの要望を伝えた後は、私は日常に集中出来ました。
悪徳不動産会社が家に訪ねてくる事も、連絡をしてくることもありません。
“年内”という期日は刻一刻と迫っていましたが、
私は居る権利はあるので、何も変わらず。
逆に不動産会社の方が焦っている様子でした。
そんな中、弁護士事務所との連絡頻度が高くなりましたが、なかなか目標金額に届かないことにもどかしさも感じていました。
不動産会社が退去費用を上げることに渋っている様子だったのです。
私は
「銀行からの融資を受けてるということは、それなりに信用されている(ある程度の資金があるということの)はず」
「建てた戸建ての売却をしたら儲けは出るのに、どうして金額が上がらないのか」と不信に思い、尋ねると
弁護士事務所の担当者は
「確かにビジネス上の利益はあるとは思いますが、経営状態がそこまで良い状態ではないことも考えられますね」と言われました。
“ま、金額に届かないから退去しなきゃいいわけだから、いいや”
と思っていましたが、何度か話し合ううちに
弁護士事務所からは
「希望金額ではありませんが、これ以上いくと、
相手側の計画が白紙になり、退去がなくなることも考えられます。そうすると弁護士費用は依頼主負担になります。」
「もしくは、相手側が裁判を起こした場合、長期間に渡る上、最終的に受け取れる金額が今よりもかなり下がる可能性が高いです。」
ということを言われるようにもなりました。
私はとても悩みました。
お気に入りの部屋で、当初は「引っ越したくない」気持ちがありましたが
この時は「それなりの補償金を出してくれるなら、出てもいい」に気持ちが変わっていました。
それが、これ以上長くなると、不利になる可能性が出てきたからです。
こちらが不利になるのだけは絶対に嫌でした。