これからの治療方針にグズグズ | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

初発の頃の話⑥
 
退院前日の話は、いつもの診察室でなく静かな部屋を使いました。
外来の無い日は静かです。
どこかの部屋を使ったのですが、全然覚えていません。
先生はじっくりと長い時間を使って私と会話をしてくださいました。
 

ステージⅡ

リンパ節転移あり

エストロゲンとプロゲステロン共に陽性

タイプは硬がん。

今後お薦めアイテムは、抗がん剤治療(EC療法とタキソテール)とホルモン療法。

 

硬ガンとはいわゆる顔つきが悪いと言われるタイプだそうです。

ガンと告知されてから、本には「顔つきの悪いガン」という種類があると必ず書いてありました。

どんな顔なんだろうとずっと思っていましたが、

こいつか。

 
抗がん剤と言う言葉に「ガーン」となって、何も頭に入らなくなりました。
ガン告知よりもショックでした。
主治医の話を受け入れられませんでした。

副作用の説明も、薬剤師でなく

先生から聴かされることになりました。

 

逃げだしたかったです。

かなりビビりました。

経験ないので副作用のイメージはもれなくドラマのアレ。

むりむりむり。耐えられない。

 

おまけに先生は

「やらなくてもいいんだよ。ホルモン療法でも効果がありそうだし、

それだけでも・・」

「でもやっぱり医師としては薦めたい」

どっちなの。

 

結局、返事は1か月後の外来の時までに決めることになって、話は終わりました。

返事は決まっていたと思いますが、

諦めがつくまでの1か月の猶予をいただいた感じです。

今から思えば、なんでそんなに抗がん剤を恐れたのか、

なんてことなく淡々と終わってるのです。

 

私の副作用が軽かったのかもしれませんが、

もし悩んでる方がいらしたら恐れることなくチャレンジしてね、

人間の身体って、そうそう簡単に負けませんよ、とお伝えしたいです。

 

現に今の私も

1年前に、ある乳腺医師から匙を投げられたことがあります。

私は施しようがなくてそのうち死ぬんだと思わされる言葉を浴びたのですが、

しぶとく生きてます。

普通に生活ができています。

諦めることなく恐れることなくチャレンジするって大切、とつくづく思います。