退院の前日に言われたこと | 小さな花のひとりごと

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乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

初発の頃の話⑤
 
初診のときに付き合ってくれた友人が私の洗濯物を引き受けてくれました。
友人のお子さんからは「なんでそこまでするの?」と不平不満が出たそうですが、
他に頼れる人もいなかったので助かりました。
 
手術から数日後、主治医から
「病理の結果が出たよ。後で詳しく話すけど、ガンは最初の見立てよりも大きかった。
 リンパ節転移もあったのでステージ2だね」
と話に来られた時がありました。
そこで少し落ち着いて考えればわかることです。
(リンパ節転移か…もしや抗がん剤もすることになるかも?)と思うでしょ、普通。
 
私は、最初のステージ1、リンパ節転移なしだけが擦り込まれていたので、
先生の話を能天気にへらへらと「ふーん」と聞き流していたのです。
 
今後の治療があることなど、想像すらしていませんでした。
退院の日を待つだけのお気楽患者。

退院の前日(土曜日)には、病理の結果と今後の治療予定の話をするからと先生に呼び出されました。
たぶん先生は土曜日にわざわざ出勤してくれたのだと思います。
資料に書いてある内容を丁寧に説明して頂きました。
 
土曜日にしっかり主治医と話をして、
日曜日には通院患者のいないガランとした病院をあとにしました。
退院の日は、迎えに来れる次女と一緒に
前から決めていたおしゃれなお店でランチをしてから帰る予定を立てていました。
 
実際には主治医の説明にショックを受け、ランチどころではなかったのですが、約束は約束です。