気づくと、いくつも資格を持っている人がいます。
学びが好きで、向上心があって、
人の役に立ちたいと思っている。
とても真面目で、誠実な人たちです。
それなのに、
どこか満たされていない。
「まだ足りない気がする」
「これだけじゃ、名乗れない」
「もう少し学ばないと、不安で」
そんな言葉を、よく聞きます。
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資格を取ることが悪いわけではありません。
学ぶこと自体は、とても素敵なことです。
でも、話を聞いていると
少しだけ、共通点があります。
それは、
資格が増えても、自信が増えていない
ということ。
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以前、こんな相談がありました。
「次は、どの資格を取ればいいと思いますか?」
その人はすでに
十分すぎるほど学んでいて、
知識も経験もありました。
だから、わたしは
資格の話をしませんでした。
代わりに、聞いたのは
とても単純なことです。
「本当は、何がしたいんですか?」
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しばらく黙ったあと、
その人はこう言いました。
「…実は、もう分かってる気がします」
それから少しずつ、
言葉が出てきました。
やりたいこと。
怖いこと。
人からどう見られるかを
気にしていたこと。
資格の話は、
その間、一度も出てきませんでした。
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資格を集めているとき、
人はとても忙しくなります。
学んでいる自分は、
前に進んでいる気がするから。
でも、
本当に向き合うのが怖い問いからは
少し遠ざかることもできます。
「私は、何をしたいのか」
「どんな形で、人と関わりたいのか」
それは、
資格では答えてくれません。
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満たされない理由は、
能力が足りないからでも、
努力が足りないからでもありません。
ただ、
**もう持っているものを
使っていいと
自分に許していないだけ**
なのだと思います。
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もし今、
次の資格を探しているなら。
その前に、
少しだけ立ち止まって
自分に聞いてみてください。
「私は、もう何を持っている?」
「それを使わない理由は何?」
答えは、
きっともう
あなたの中にあります。