『集中力が無くてもマイペースでも大丈夫』
癒し絵心理セラピストの、ともみです。
月に二回、公民館で開催しているヒーリングアートクラブ。
お二人が、お子様(幼稚園生)を連れてきてくださいました。
「うちの子は集中力が無くて…」
「うちの子はマイペースなので…」
と、少し申し訳なさそうなご様子。
二時間もの間、椅子に座ってじっとしていられるかをご心配されていたんですよね。
よく分かります!うちの娘もそうです。
そして、子どもを連れていく時の
「いやほんとご迷惑おかけしてしまうかもなのですがどうかご理解とご協力のほど…」という気持ち。
に加えて、せっかく行くのだから「私」が楽しみたい!という願望。
分かる!
なので、心配いりません。
「集中力のない子」
「マイペースな子」
大好き!大歓迎です!
なので、
『五感をフルに使った美術』で、大人も子どもも脳育て♪♪
描くモチーフ(素材)には果物の、みかんを使いました。
まずは、お一人に一つずつ新鮮なみかんをお渡し。
通常であれば、机の上に置いて、見栄えのいいアングルを決めて観察しながら描いていく。
ですが、今回はちがいます。
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『五感をフルに使う』とは
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♡ さわる[触覚]
どんな感覚? 温度感、サイズ感、重さ。
♡ みる[視覚]
どんな色?たくさんの色が隠れているよ。
どんな形?向きが変わると形も変わるね。
しっかりみて、おぼえていく。
♡ かぐ[嗅覚]
どんなにおい?
皮をむいてみよう。
♡ きく[聴覚]
いまこの空間で聴こえる音、感じる音。
♡ かじる、食べる[味覚]
(感染症対策した上で実施)
どんな味? どんな食感?
さらに一つとって、みかんの中身の薄皮を剥いてみるよ。
どう?今どんな気持ちかなー?
こんなふうに『五感をフル活用』しながらモチーフ(素材)を観察し尽くします。
「どんな感覚?」「どんなにおい?」など笑顔で問いかけていきます。
「自分の感覚を信じて良い」
「目の前にあるそのみかんは、あなただけのみかんだから」
「今日あなたに出会うために生まれてきたみかんちゃん」
そのみかんはどこで生まれたのかな。
どうやってここまでやってきたのかな。
その物語を想像しながら。
あなたが感じるまま、
あなたの「みかん」を「表現」していきましょう。
子ども達も自由に表現していましたよ。
様々な角度からみた形のちがうみかん。
そのうち、みかんを飛び出してぶどうやバナナやにんにくまでも♡
(ふだんよくみているんだね♪)
(よく特徴とらえているね)
(すごいね!これ良いね!)
「褒め言葉は脳のごちそう」です。
受け入れられること、認められることで、子ども達はどんどん自分らしく表現できるようになっていきます。
ママ達は以下のことお約束
×子どもの作品をジャッジしない。
×ああしなさいこうしなさい言わない
◯子どもがどんなふうに表現しようとしているのかしっかり観察してあげる。
途中でぴょんぴょん飛び跳ねたっていい。
飽きちゃって、持参してきた塗り絵帳の色塗りしても大丈夫。
立ち上がってウロウロしても平気です。
と思いきや。
いつのまにかまた画用紙に向かって、もくもくと描き始め。
なんだか楽しくなってきたみたいで、
へびやUFO、宇宙人や怪人のバトルまで描いていて。
ついには、
「もう一枚!(画用紙)」
とオーダー入りました。嬉✨
1時間をすぎた頃には、子ども達は私を呼び止め「できた!」と自信をもって力作を見せてくれるようになりました。
「これなんだと思う?これはむずかしいよ!」
と言って、描いた絵を誇らしげに指差してきたりするので。
「これはー…メロン!?」と答えたら、
「ちがう!マンゴーでしたー」
なぜかクイズ形式になってるし。
「これはねー、マッチョマン!」
「これはねー、カブトムシの幼虫!」
「できたよ!ねえ!みてみて!」
画用紙と色鉛筆で無限に広がっていく宇宙。
これですこれ。私が大好きなのは。
『集中力が無い』のは、
集中したいと思えることが無い時。
自分に興味を持って関わってくれる人が周りにいない時。
その場の空気感が、自分にとって安全とは思えない時。
『マイペース』なのは、
自分の世界観をちゃんともっているから。
その世界観を認められていると感じられれば、大人の話だってちゃんと聞くことができる。
想像力と、笑顔がずっと守られますように。
世界が平和へと導かれますように。
あっという間の二時間でした。
ヒーリングアートクラブ
たばたともみ
新年度初回
4/14(木)朝10:00-12:00
第二•第四木曜日おなじ時間帯で開催中。
クラブ費は一回500円(都度払い)
見学初回は無料参加できます。
詳しくは大元公民館へお問合せください。
086(241)8526