こんにちは
『ともみと髭マン』の、ともみです
借入れ出来る事が決定したら、
店舗物件の本契約を不動産屋さんと交わすのですが…
当然のことながら、借りた日から家賃が発生しますのでいつから借りるかも重要になってきますよね
慌てて借りても年末年始は業者さんもお休みですし
かと言って、契約書を見せない事には決定した借入金を振り込んでもらえないので
今日、来年1月初旬から借りる本契約を交わして公庫で手続きを済ませる
借り入れ金はだいたい五日ほどで振り込まれるらしい(また後日 記録)
振り込まれたら不動産屋さんにお支払い
来年お正月明けから店舗の改装や美装など行う
そんな感じで行こうと決めました
今の状態は正しく開業準備期間ですが、
この開業準備に至るまでの準備段階のほうが金銭的にも精神的にもキツかった…
よく、脱サラして〇〇開業
ていうのを耳にしますが、
その場合には多かれ少なかれ「退職金」があてに出来る方が多いかと思います
けれど、私達夫婦には残念ながら「退職金」がありません
まあ、それについては何の悔いも無いのですが、
私は、昔から絵を描くのが好きだったので絵を描くための自由な時間を確保したいがためにずっとアルバイト(フリーター)でした
ファッションも大好きなので主に服飾、雑貨、アクセサリーなどの販売店を転々としたあと
兄の会社(美装業)でパートとして働きながら、絵本を出版したり個展したり…
ある日それすら辞めて、チョークアートを学ぶためにオーストラリアへ行き一年間滞在
帰国後、またオーストラリアへ戻る予定だったのでコツコツ貯めておいた貯金と実家にお世話になりながらの無職!
その頃、夫は何をしていたかと言いますと、オーストラリアで大学院生をしていました
私達はオーストラリアで出会い、付き合いはじめて半年後に遠距離恋愛となりましたが
ヤフーメッセンジャーでほぼ毎日連絡を取り合っていました
彼が大学院を卒業してオーストラリアの永住権を取得したら、私がオーストラリアへ戻り~、そんな計画を二人で立てていたのですが…
彼が卒業してすぐに永住権の申請を却下され、卒業すると学生ビザの期限は切れますのでインドへ帰国せざるを得ない状況になりました
私はオーストラリア行きの飛行機もキャンセル…
彼はインドへ帰国…
インドの実家にインターネットが無かったので週一回の国際電話だけで連絡を取り合うようになり(国際電話料金のバカ高さったらない)
それでも一緒にいたいと思った私達は日本で結婚する事を決めました
無職だった二人、私の実家に世話になりながら、まずは日本側の結婚→インド側の結婚(インド領事館)→入国管理局で日本人の配偶者ビザを取得
配偶者ビザを取得して、ようやく日本で働ける状態になりました
日本語が喋れないので英語で出来る仕事をと探しましたが…面接すらしてもらえず撃沈
ようやく見つけたアルバイトは食品コンテナの洗浄係
一日4時間のみ、時給は670円
私はフルタイムの仕事 (年齢が会社規定より上だった為に正社員にはなれませんでしたが) を得て、夫を養う立場に立たされました
私がフルタイムの仕事を辞めるまでに、
夫は転職も経験し、正社員になった途端なぜか自宅謹慎&パワハラ、そして僅か半月で退職するという大記録も作りました
その後、試用期間を経れば正社員に…という条件で入社した会社では、「漢字が読めないから」という理由でアルバイト雇用に…
打ちひしがれた夫は、私にこう言いました
『俺は社長になりたいんだ!!』
前々から『良いビジネスマンになりたいんだ』とは言っていましたが、
ついに、社長になりたいんだ!と言い出したわけです
打ちひしがれていたのは夫だけじゃありません
実家を出て、ようやく二人暮らしを始めたばかりの時に夫の自宅謹慎&引きこもり(謹慎明けには私に黙って会社を辞めていた)
次の職場はまたアルバイト雇用で一日5時間半しか勤務出来ないなんて聞かされて…
私が稼がなければ…というプレッシャーもあったので、時給だから日数多く働いて休みを削り、残業代を稼ぐために帰宅時間も夜遅い毎日でした
何もかも上手くいかない夫と自分自身にイライラすることも多々あり
『で? 何の社長になるの?なれるもんなら早くなってよ』と言う私に、
夫は自信満々に、
『南インド料理を出すカフェをやりたいんだ♪ 俺の地元から誰かシェフでも連れてきてさ』と言いました
私の苛苛は絶頂に達します
『どうやってカフェ開くの』
と冷たい目線を送る私に、夫は目を輝かせて言いました
『それは分からないけど、南インド料理っていうのはね…♡』
天真爛漫か
『で? カフェやるのに必要な資格は!?お金はいくらいるの!?インドから誰を雇うの!?どうやって連れてくるの!?」
夫は ぷん てして、
『今そんなこと聞かれても困る』
『だとーーー!?バイト終わってから私が帰るまでなにやってんだーーー!?
家でゴロゴロしてねーで何が必要かくらい調べろーーーーそれから私に報告しろーーー』
『暇じゃないよ!毎晩おいしい料理作ってあげてるでしょ!』
『あんた料理 好きでしょ』
『俺は料理を愛してるよ』
『じゃあ、あなたがシェフになればいいじゃん』
『え?』
そんな会話から始まった、小さな南インド料理カフェ計画です
それから今に至るまで二年かかりました
夫は、愛する故郷の料理をたくさんの方々に知ってもらいたい…という想いから
私は、この無邪気な夫がキラキラ輝ける職場を作りたい…という想いから
岡山インドの南部ケララ州出身のシェフがいる
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