どの組織でも「優秀な人材の確保」は、最大の関心ごとだと思います。
結局、組織の価値は所属している人材によって決まります。
特に、先生の仕事は、
勉強を教える学力と
子どもを人間的に成長させる人間性
2つの能力が重要です。
先のブログで紹介した、大阪市教員採用試験も同様ですが、試験の評価方法が偏ると、どうしても適切ではない人材も採用されてしまう可能性が高くなってしまいます。難しいですね(;^_^A
<問題点>
個人的に、コミュニケーション能力を図るのに、面接という手段が適切なのかどうか?が疑問になります。
短時間の会話で、その人のコミュニケーション能力を判断するというのは、どうしても問題を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
(その試験で採用された私がいうのは、変ですが(^_^;))
私は、教員の資質は現場でしか判断できないと思います。
・多様な子どもたちと、あきらめず関わり続けることができるのか?
・日々、授業の質を上げるために勉強し続けることができのか?
だから学校現場でも、教員志望の大学生をボランティアとして多く受け入れてますし、試験に落ちた人でも、臨時的任用職員として一定期間働いた人には、試験で優遇される自治体も多いです。
(※臨時的任用職員(以下、臨時採用)とは、正規ではないですが、正規教員と同等の待遇で雇う制度のことです。)
先生になっても3年経たずに止めてしまう人が、2〜3割もいるといいます。
私の職場でも、残念ながら2人の先生が今年度退職されました。
民間企業も同様に、人材の確保は大変と聞きます、インターンなどを取り入れて、入社してからのギャップを少なくして、離職率を減らそうと一生懸命です。先生の採用も変化するべきではないでしょうか?
<改善提案>
学校現場も、そもそも面接が必要になる採用制度を変更すべきではないでしょうか?
具体的には、教員志望者は1年間現場で試用期間として働いた後、雇用するという方法がいいと思います。
そんなお金どこにあるんだよ!
という声が聞こえそうですが、これは現在の臨時的任用職員の制度を使えばいいと思います。
そもそも今学校現場では、人が足りていません。次々に退職する人がでるので、臨時採用の人は年中募集しています。
結局人が足りないので、派遣社員のように扱える臨時採用の人が重宝されているのです。
なので、まず教員志望者は、臨時採用で雇用して1年間学校現場を経験します。どんな仕事になるかは、学校によります。
算数少人数の担当かもしれませんし、退職や産休の人の代わりに担任を任されるかもしれません。
そこで、1年間働いてやっていけそうなら、改めて正規で採用という形にすればいいと思います。
この方法のいいところは、臨時採用で働いている人を正規の先生で雇うこともできます。
現場で正規の先生と同じ仕事をしているのに、忙しくて勉強できないから試験に受からないという人は、全国にたくさんいます。
すでに学校でも戦力として活躍しているのにも関わらず、です。
仕事を経験しているので、無理ならそこで別の道を探すことができますので、正規で雇用してからギャップで退職するという人は、確実に減ります。
また、今は新人研修もかなり厳しいそうです。
期待をかけられている存在ですから、当然ですが、初めての担任と新人研修の同時並行はかなりきついそうです。(現場の新人の証言)
すでに1年仕事をしているので、多少なりとも要領もつかめているでしょうし、場合によっては新人研修の回数内容も減らせてコスト削減になるかもしれません。
(我々は税金で雇われている身なので、コスト意識は高くもつようにしています。)
夢と希望にあふれた新人が、辛くて辞めていくと我々も悲しいです。
現状を少しでも改善していくよう、現場からの意見として述べさせていただきます。
長くなりましたが以上です!
読んでくださりありがとうございました!
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