「造形教育が学校を変える」ということで書いているこのブログ

どう変えるのだろうか? こんなのは?

 

先日、小学校・中学校の不登校児童・生徒の数がますます増加しているという調査結果が出た

不登校の原因は様々だと思うが

その大きな一つに、「いやなことを強制する」という学校の特質があるのでは

学校は、同調圧力の権化であり、教師の専制政治的な指導がまかり通っている

だから、子どもたちは嫌なことをいやだと拒否できないでいる

だから、子どもは嫌がっていないと勘違いして、何でも強制的にやらせる

みんなが同じようにすることを強いられる

これに対する子どもの逃げ場は、不登校や登校渋り

 

造形教育なら変えられる

 

造形教育や造形活動は、一切強制することをしない

それは、子ども一人一人の思いや表現を尊重しているから

「絵が苦手だ」「絵を描くのが好きじゃない」という子に、

無理やり絵を描かせようとはしない。

「表現を人と比べない」「自分が思った通りに表せばいい」

「上手いとか下手とかないんだよ」・・・と、

絵を描くことへの抵抗をなくし、絵を描くことが楽しいと感じられるように・・・

こんなふうに、子どもたちに働きかけることから始めるのが造形教育

 

不登校問題の解決の糸口に造形教育がなるかもしれない

 

この間テレビの「いちばんすきな花」というドラマを見ていたら、第1話の冒頭でこんなシーンがありました。

小学校の教室のシーンです。先生が「これから二人組をつくります。好きな人と自由に二人組になってください。」と呼びかけます。みんな「わーっ!」と席を立って二人組の相手を見つけます。でも、一人だけ椅子に座ったままの女の子が…。この子がこのドラマの主人公でした。

この場面を見て、「あー、学校あるあるだな」と感じました。この子は、何でもがんばり、何でもできる優秀な子でした。でも、二人組をつくるのが苦手で、こういう場面をいやだなと感じていました。

こういう子いますよね。先生はこういう子の気持ちをどうとらえているでしょうか?

簡単に、「自由に好きな子と2人組つくって」と言ってしまう先生には、きっとこういう子の気持ちが分かっていないのでしょうね。この後、先生はこの子に何と言ってあげたのでしょうか。

一見、子どもたちに自由に決めさせているこの場面。実は、ちょっと自由をはき違えているのかなと思います。子どもたちにとって本当の自由とは、一人一人の気持ちや思いを尊重してもらえることではないでしょうか。安心感だと思います。

この場面は、ドラマの展開からしたら対して重要な場面ではないかもしれません、。主人公のキャラクターを紹介するだけの場面だったかもしれません。

でも、何となく、子どもの気持ちを大事にする「造形教育」と重ねて考えてしまいました。

学校の先生って、教えることが本当に好きですね。

「教えるよりも、子どもたちが自ら学ぶ力を付けることが大事ですよ」と今は盛んに言われているのに、それでもひたすら教えることに専念している先生たちがいかに多いことか。

「先生の仕事は教えること」それは間違ってはいません。では、何を教えているのでしょう?

「新たな知識を教える。」「何かのやり方を教える。」多くの先生はこのような「教える」を中心に行っているのではないでしょうか?

でも、今はこれだけの「教える」であれば、先生じゃなくてもできます。むしろ、インターネットやAIの方が素早く、しかも正確に教えてくれるでしょう。

先生たちの役割は、教えることから学ぶ楽しさを伝えたり、自ら考えることのきっかけをつくってあげることに変わっていかなければならないのではないでしょうか。

そのためには、「教える先生」から「一緒に学ぶ」先生になる必要があると思います。

造形教育は、教えることを目的としてはいません。表現方法や技法を教えたり、道具の安全な使い方や用具の扱いやすさなどを教えることはありますが、それはあくまでも、子どもたちが自分の表したいことを自分らしく表現するための手段や手助けです。

子どもたちに学ばせたいのは、自分らしく自由に表現することの楽しさや、自ら考えて自分なりに工夫したり発見したりする力です。

だから、造形教育では「子どもたちと一緒に学び」「子どもたちと一緒に考える」ことが当たり前なのです。

まだまだ教えてばかりいる先生。造形教育(図画工作科の授業)をもう一度見直してみませんか。

前回の投稿からまたまた間が開いてしまいました。

子どもたちが楽しめるコマづくりを求めて、新たな創造を繰り返してきましたが、ビー玉を付けるのが難しいので、何か別のものをと考え、球体を半分に切れそうなものを探してみました。スーパーボールも試してみましたが、思ったより簡単に切れません。

そこで、発想を変えて、切らなくても初めから球体の半分のものはないかと探しました。ありました。ガチャガチャのカプセルです。カプセルを開けた状態は、2つの球体に分かれます。

さっそく、カプセルを使ってみました。紙皿や丸く切った紙に貼り付けてみると、ボンドで簡単に付けることができました。回してみると、ビー玉よりは長く回っていませんが、結構簡単に回せて楽しめます。カプセルの形状によっては、ちょっと変わった周り方をしたりするので、それも面白いかなと。ガチャガチャのカプセルはビー玉に比べると結構大きいので、もっと小さいカプセルを探していたら、100均でアクセサリーを入れる透明カプセルを見つけました。

いろいろ試していくうちに、新たな材料や新しいアイデアがどんどん見えてくるものですね。

これなら、小学校の低学年や幼児でもつくることができます。簡単にできるので、いくつもつくることができ、色や飾りなど自由に楽しみながら、思い思いのコマが生まれてきます。

 

このコマの造形活動を幼稚園や小学校の先生方が集う会で、研修としてみんなで実際に体験してみました。簡単につくれて、いろいろな工夫ができ、しかもつくってその場ですぐに回して楽しめる活動に、みなさん夢中になって取んでいました。

実際に、子どもたちと一緒にコマづくりの活動をされたという方から、子どもたちがとても夢中になって取り組み、どんどん楽しい言活動に発展していったので、1カ月以上も活動が継続したという話も聞きました。

前回の続きです。

CDゴマを子どもたちと一緒に造形活動として行うには、CDの形に切った厚手の紙を使うといいことに気がつきました。

これでいろいろつくっていくうちに、別にCDの形の円形にこだわる必要はないかなと思いました。そこで、四角に切ってみたり、四角に切った紙を2枚重ね合わせてみたりしました。これでも、円形の時と同様によく回ります。さらにいろいろな形を試してみました。対称形ではなくなってしまうけれど、動物の顔のようなものもつくってみました。なんとこれでもよく回ります。

どんどん楽しい作品が増えてきます。いつの間にか自分のまわりがコマだらけになってしまいました。

ここまで来て、もう一つの障害が見つかりました。これはそれほど大きな問題ではないのですが、CDの穴の大きさにカッターナイフで穴を開けるのが意外と難しいことです。小学校高学年ぐらいの子なら問題なくできるでしょうが、低学年や幼児にとっては、カッターナイフはちょっと危ないですから。

そこで考えました。

ビー玉が球体だから接着の時に穴を開けないといけないので、球体を半分に切ったようなものならどうだろうと。ビー玉を半分に切るのはさすがにできませんから、球体で半分に切れるものはないか探しました。 なかなか見つかりません。