学校の先生って、教えることが本当に好きですね。
「教えるよりも、子どもたちが自ら学ぶ力を付けることが大事ですよ」と今は盛んに言われているのに、それでもひたすら教えることに専念している先生たちがいかに多いことか。
「先生の仕事は教えること」それは間違ってはいません。では、何を教えているのでしょう?
「新たな知識を教える。」「何かのやり方を教える。」多くの先生はこのような「教える」を中心に行っているのではないでしょうか?
でも、今はこれだけの「教える」であれば、先生じゃなくてもできます。むしろ、インターネットやAIの方が素早く、しかも正確に教えてくれるでしょう。
先生たちの役割は、教えることから学ぶ楽しさを伝えたり、自ら考えることのきっかけをつくってあげることに変わっていかなければならないのではないでしょうか。
そのためには、「教える先生」から「一緒に学ぶ」先生になる必要があると思います。
造形教育は、教えることを目的としてはいません。表現方法や技法を教えたり、道具の安全な使い方や用具の扱いやすさなどを教えることはありますが、それはあくまでも、子どもたちが自分の表したいことを自分らしく表現するための手段や手助けです。
子どもたちに学ばせたいのは、自分らしく自由に表現することの楽しさや、自ら考えて自分なりに工夫したり発見したりする力です。
だから、造形教育では「子どもたちと一緒に学び」「子どもたちと一緒に考える」ことが当たり前なのです。
まだまだ教えてばかりいる先生。造形教育(図画工作科の授業)をもう一度見直してみませんか。