きのうTwitterでこうツイートしました。

 

 

HSPを表現する言葉って

どうしてこうマイナスなんだろう?って

疑問でしかたありませんでした。

 

そうではないのに

HSPがどんどん違う言葉で語られていく…

 

でもどう表現したら

HSPの概念を伝えることができるのか

しっくりくる言葉や表現がなくてずっと考えていました。

 

うまくお伝えできるかわかりませんが

ツイートの内容も関わってくる大切なことを

お伝えできたらな、と思っています。

 

少し長いと感じるかもしれませんが

とても大切なことをお伝えしておりますので

ぜひ目をとおしていただけたらな、と思います。

 

 

HSPは"気にしすぎ"とよく表現されますが

 

気にしているのではなく気づいているだけだから

"気にしすぎ"と表現することがいいのかどうか…

 

違和感を感じていました。

 


 

HSPはものごとを深く処理します。

 

ゆえにささいなことに気づき

刺激に敏感で感情反応と共感力が高いのです。

 

HSPの4つの性質「DOES」→HSPの4つの特性の本質(DOES)

 

 

この"深く処理する"過程が

HSPでない人からすると"気にしすぎ"と映るワケなのですが…!

 

HSP本人の中では

"意識して気にしている"ワケではないんですね。

 

 

HSPの概念は心理では語れません。

脳の反応です。

 

脳が活発に働いているがゆえの反応なので

"意識して気にする"ことはできません。

 

自動的に深く処理していて

結果として周囲からは"気にしすぎ"と見えているにすぎないのです。

 

 

ですが

 

子どもの頃から、この深い処理の部分が

周囲から「気にしすぎ」と言われてきたので

 

自分でも自分のことを

「わたしは気にしすぎな人なんだ」と思い込んでいるにすぎないのです。

 

 

例をあげさせていただくと

 

昨年、ある講座の中で

脳タイプというものを勉強しました。

 

視覚優位、聴覚優位、体感覚優位

 

この3タイプに分けられることができるのですが

結果の特徴を見てみると

それぞれのタイプに同じくらい特徴が当てはまるんですね。

 

 

一緒に受講していたみんなはすぐに

「あるあるー!!!」と盛り上がっていたのですが

 

わたしはどうにも腑に落ちなくて

 

「どのくらいの程度だったら、そうだと言い切れるんだろう」

「もしクライアントさんにここを突っ込まれたらどう答えたらいいんだろう」

「腑に落ちないってことはわたしの理解がどこか間違っているのかな」

「特徴とはいえそのタイプでも当てはまらない部分があってもいいのかな」

 

などなど

 

疑問に思い、あれこれつなぎ合わせ、

自分を疑い、いろいろな可能性を考え、

 

なぜみんなは盛り上がれているのー⁉︎

わたしはなんでここで行き詰まっているのー⁉︎

 

と、焦りました。

 

でも勉強しにきているのに、

わからないままなんてイヤ!!

 

そう思って講師の方に思いきって聞きました。

 

講師の方は丁寧に答えてくださいましたが、

 

一緒に受講していた方に

 

「そんなに難しく考えなくても」

「そこは気にしなくていいでしょ」

「どこが気になるの?」

 

と言われました。

 

そのとき

自分がHSPであることは知っていたので

 

あ、そうか、

みんなは気づいていないことを

わたしは気づいているだけなんだ

 

だから疑問が出て

同じタイミングで盛り上がれないだけなんだ

 

そう思いました。

 

つまりこれが

 

周囲には"気にしすぎ"に映っているけれど

HSP本人としては"気にしすぎ"なのではなく"気づいているだけ"

 

の状態です。

 

 

これがあるから

HSPは気にしすぎなイメージがついているけれど

 

周囲からそう見えているにすぎないし、

そう思い込んでいるにすぎないということが

わかっていただけるのではないかと思います。

 

 

※気にしなくていいでしょ、と言われはしましたが、

そう言った人のことを非難する気持ちはまったくありません。

HSPでない人にはわからない、とも思いません。

その方にわたしを傷つけようという気持ちがないことも知っています。

わたしはその人には「そう感じるだけのこと」と理解しています。

なので気にしなくていいでしょ、と言われても、

否定されたとは思わないし、自分を責めることもありません。

それぞれが感じたことが違う、ただそれだけのことです。

 

 

では、

HSPの情報でよく目にする

"気にしすぎ"と語られていることとどう違うのか。

 

ツイート内容と関わってくるのですが

 

"人の顔色を伺う(または気にする)"

"わたし何かしたかな"と気になる。

 

この"気になる"は

自分で選択している反応(行動)なんですね。

 

"意識して気にしている"ことになります。

 

 

自分で選択していない、

つまり自動的な反応のように思えるけれど、

 

相手の表情、

例えば怒っている表情の人がいるという"事実"に対して

 

顔色を伺ったり、何かしたかな…という

"反応"を選択しているのは自分なんです。

 

怒っている表情の人を見て

みんなが顔色を伺ったり、何かしたかな、とは受け取らないですよね。

 

そしてそれは

 

HSPであるかないかは関係なく

そう捉える人はそう捉えるし、

そう捉えない人はそう捉えないのです。

 

 

そう捉えることを

いいとか悪いとか言っているのではありません。

 

ただ

"こう捉えること"というのは

HSPの概念でも特徴でもない、ということを

知っていただきたいのです。

 

 

HSP(敏感)だからといって

人の顔色を伺ったり

何かしたかな、と気になる、とは言えません。

 

そこは

ものごとの捉え方や思考のクセのところなので

生まれ持ったものではなく後天的に

そうなっただけにすぎないのです。

 

もし

そう捉えることを生まれ持ったのだとしたら

生きていく上で不利だと思いませんか?

 

アーロン博士も

 

"生まれつき"

怖がり、内気、臆病、ネガティブ、人見知り

であるというデータはありません。

 

人間は社会的な動物なので、

もし生まれつきこのような特性を持っているとしたら、

それは弱点になってしまいます。

 

人間の進化の過程で、

その弱点が淘汰されず受け継がれてきたとは考えにくいのです。

 

そうひといちばい敏感な子の中でおっしゃっています。

 

そして

 

このような反応や性格がある場合、

それは、もっと基本的な「敏感さ」という気質によって、

後から生じた脆弱さだと考えたほうがいいでしょう。

 

こうもおっしゃっています。

 

 

もし生まれつきのものだとしたら

こちらの記事→敏感さとは恐れるべきものではない

紹介させていただいた自尊心の高い男性は

HSPであることの説明がつかなくなります。

 

なので

 

HSPだから

"人の顔色を伺う"、"何かしたかな"と気になる

とは限らないのです。

 

HSPでなくても

そう気にする方がいるのも事実です。

 

 

たしかに、敏感であることは、

そうでない人より恐怖や不安の刺激が大きいのかもしれません。

 

少数ということで

理解されることが少なく

孤独を感じることも多いのかもしれません。

 

 

わたしも過去

 

人の顔色を伺い、何かしたかな、と

ビクビクしながら人と関わっていました。

 

でも

 

人の顔色を伺うことも

何かしたかなと気にすることも

 

自分で選択していることだと知り、

その感情も選択肢のひとつであることを知りました。

 

知ったからと言って

すぐにその辛さから抜け出せたワケではありませんが

 

何度も何度も

自分の反応を確認し認識し

「わたしはそう感じているんだな」と

繰り返し呟いて書き出しました。

 

その結果

 

人の顔色を伺うことも

何かしたかなと、囚われることはなくなりました。

 

 

先にあげた講座の例え話

 

おそらく以前のわたしだったら

「気にしなくていいでしょ」と言われて

必要以上に落ち込んだと思います。

 

傷つき、自分を責め、

そんなこと言う人はひどい!と言っていました。

 

でも

捉え方が変わったことで

そう行動(反応)することはありませんでした。

 

HSPだからそうだったのではなく

わたしの捉え方がそうであった、ということですね。

 

後天的なものは自分の選択の部分なので

変えることができるのです。

 

 

7つの習慣にも

 

刺激に反応したことを自覚すれば

刺激に対する行動は自分で選択できるのだ

 

とあります。

 

刺激に対する行動を自分で選択できることは

HSPであってもなくても平等に存在します。

 

自分で何を選ぶか、

それだけの違いだと思います。

 

 

HSPは気にしすぎな人ではありません

 

おそらくHSPの方は

気づいていらっしゃる方が多いかと思います。

 

概念が誤解されることのないよう

必要な方にきちんと届くよう、強く願います。

 

そして

わたしができることをしていきたいと思っています。

 

 

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