先日、特選はいただきましたが、思えばレギュラーのカップヌードルを食べるのは前回のカップヌードルクエスト以来かも知れません。ですが、カップヌードルのシリーズはワタクシが信頼しているブランドのうちの一つです。朝ドラにもなったストーリーというかドラマ性だけでなく、カップに麺がきっちりとハマって多少揺れたり逆さまになった程度で外れる事がなく、お湯を入れた時に麺が浮かずに戻りムラが無いとか、粉スープがきっちり麺の隙間に収まっているので溶け残りや底にこびりつく事がないとか、安易に小袋を追加しないとか、紙になっても断熱性に優れカップを持っても熱くならないとか、ダブルタブでフタが開きづらいとか、こんな200円前後の商品に工夫が詰まりまくっているというところが、ワタクシの心に刺さりまくっているのです。他のメーカーの縦型カップ開発者にはカップヌードルの爪の垢を煎じて飲ませたいです、爪があればですが(笑)。あ、ダブルタブ!(笑)
そして日清だけでなく各社が次々に新しいカップ麺を投入しても、未だにトップを快走中のこのレギュラー味、当分その地位が揺らぐ事はないでしょうね。ほんと素晴らしいと思います。
カップヌードルが新発売された当時、まだワタクシは幼少でした。母親に連れられ電車でどこかに行く時、駅の売店でこれを見つけ、買ってくれとねだったんです。ワタクシ、てっきりスナック菓子だと思ったんですね。しかし店員さんが「これはこのまま食べられないのよ」と幼いワタクシを諭し、しかしワタクシは納得せず、最後は手を引っ張られるように電車に押し込まれたのを覚えています(笑)。それからしばらく後、母親が買ってきてくれて作ってくれました。そして初めて調理後のカップヌードルを見てワタクシは思いました。「なんだ、ラーメンかよっ」と(笑)。そう、ヌードルって意味が全然わかってなかったのです(笑)。なんか、未来の、そして夢の食い物だと思ってたんです(笑)。
皆さんも居酒屋で、メニューに「エシャロット」ってのを見つけ、なんとなくフレンチな香りのするそのネーミングに、これはなんだろうとワクワクしながら頼み、それがテーブルに届くと「なんだ、野蒜(のびる)かよっ」と全力でツッコんだ事があると思いますが(お前だけだっ(笑))、そんな感じです(笑)。
さてそれでは定番中の定番の改めての確認という事でいただきましょう(笑)。
小袋はありません、フタを開けてお湯を注ぐだけというシンプルな調理方法です。フタにはタブが二つ付いているので、3分待つ間にフタが開く事はありません。ありませんが、せっかくの久しぶりなレギュラーなので、最近は使わなくなったフタ押さえのアレを使いましょう(笑)。
ひところ話題になった、「こんなところにアイスを乗せるな!」なフタ押さえです(笑)。前回のカップヌードルクエストの際、日清公式通販でコンプリートセットを買うとおまけに付いてきました(笑)。
3分後、まずフタを開けた時のビジュアルが華やかなんですよね。フタを開けた時に美しいカップ麺ってなかなかありません。エビの赤、卵の黄色、ネギの緑、謎肉の茶色(笑)、どれも外せません。安藤百福が「エビは絶対外せない」とこだわった気持ちがよくわかります。
麺は平打ちの細麺、恐らく開発当時の技術ではこの細さが必然だったのだと思いますが、今となってはこれこそがカップヌードルシリーズの個性です。この麺さえ使えばどんなフレーバーでもカップヌードルになる、カップ麺界の木村拓哉、藤原竜也たる理由はここにあります。コシ?太麺?それ、何語?といった感じで、カップヌードルはまったく別なステージにいるのでしょうね(笑)。
醤油味のスープは今となっては旨味も薄いし安っぽいといえば安っぽいです。ですが、多感な頃に刷り込まれたインスタントラーメンの味ってこういうのなんですよね(笑)。ラーメンの心象風景を引っ張り出される思いがします(笑)。
そしていちいち具を拾って食う、麺にくっついてくるとか、スープと一緒に吸い込むとか、そういう受動的ではなく、ちゃんと一つ一つ箸でつまんで、つまり能動的に食べたくなる具。
カップヌードルはカップ麺に必要な事が全部詰まってますねぇ(笑)。
久しぶりにレギュラーのカップヌードルを食べて愛があふれちゃいました(笑)。カップヌードルクエストⅡという、素晴らしい機会を作ってくれて、日清さん、ありがとう・・・などとは言わないよゼッタイ(笑)。