年末恒例、その年に観た映画の振り返り。2020年、そして、ニューノーマルな年に観た映画を振り返りをしてみます。

 

(過去8年はこちら)

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは今年観た作品一覧です。

 

- ザ・シークレットマン
- 迷子の警察音楽隊 Bands Visit
- カンパイ!世界が恋する日本酒
- セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
- 記者たち 衝撃と畏怖の真実
- ミッション:インポッシブル 3
- ミッション:インポッシブル 2
- ミッション:インポッシブル
- コードネーム U.N.C.L.E.
- VHSテープを巻き戻せ!
- 放課後ミッドナイターズ ―ショートムービーズ Season2―
- バグダッド・スキャンダル
- ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~
- コンフィデンスマンJP ロマンス編(TV)
- キングダム(TV)
- 名探偵ピカチュウ(TV)
- スパイ・ミッション シリアの陰謀
- Fukushima 50(新作)
- 孤高のメス
- スティーラーズ
- ピザ!
- アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー
- エクスペンタブルズ
- ハロルドが笑う その日まで
- 美術館を手玉にとった男
- バンブルビー
- 県庁の星
- 再生巨流
- ラーメン食いてぇ!
- ハクソー・リッジ
- ロング・トレイル!
- T-34 ナチスが恐れた最強戦車
- 新種発見!?史上最大の恐竜
- ブラック・クランズマン
- マネーモンスター
- メカニック:ワールドミッション
- アンタッチャブル
- ラッキー
- ドローン・オブ・ウォー
- バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(DVD)
- バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(DVD)
- バック・トゥ・ザ・フューチャー(DVD)
- マスカレード・ホテル
- ロックアウト 20年目の真実
- ミッドナイト・ガイズ
- 体脂肪計タニタの社員食堂

 

まず、今年は皆さんもご存知のとおり、新型コロナウィルスの蔓延、パンデミックによって映画館に足を運ぶことがなかなか難しく、緊急事態宣言後は、一定の観客数以下での上映なども行われていましたが、僕自身、自分の判断で2020年は一度も映画館に足を運ぶことがありませんでした。たぶん、まったく映画館に行かなかったのは10年以上ぶり。

 

そんな状況でもあったため、新作を公開直後に、ということがなかなか難しく、一方で、 #StayHome な時間が多かったので、Amazon プライム・ビデオを活用し、過去の名作を観る機会が増えた一年でもありました。

 

なお、今年も含め、毎回この振り返りにリストアップしている作品は、すべて自分が初見のもの。1作目が35年前の作品の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や24年前の『ミッション・インポッシブル』などを、2020年、こんな年に初めて観たというのも自分にとっては、不思議なめぐり合わせでもありました。

 

ちなみに、鑑賞作品数は、2018年が6作品、2019年が18作品だったのに比べて、今年は46作品と昨対でも2.5倍。映画を観ることに時間を使った年だったとも言えます。

 

その他、映画以外にも、アマプラなどネットで配信されていたドラマをすべて観たりもしました。


- いしつぶて
- ネット興亡記
- ナサケの女

 

■2020年のマイ・ベストは『Fukushima 50』

 

 

 

月平均でも3作品ほど観ていた2020年のマイ・ベストは、唯一、新作を上映日近くに観られた『Fukushima 50』です。作品名からもわかるように、福島県、そう、3.11の福島第一原発事故の様子を、脚色はありながらも、当時の資料や取材を元に映画化した作品。

 

僕自身、直接の被災ではないにしても、3.11は自分の人生にとってさまざまな考えを見直すきっかけとなった出来事で、2011年以降、何度か被災地近くや東北地方に足を運び、また、可能な範囲で本を読んだり、映像を観ています。

 

今回の作品自体も、自分にとっては非常に注目していて、ぜひ映画館でと思っていた矢先の新型コロナウィルスの蔓延。公開直後であれば行けたのかなと思いつつ、4月に入っての緊急事態宣言でああ、観られないか、と思っていたら、供給側の特別な対応で、Amazon他での有料配信で観ることができました。

 

作品には直接関係のない前置きが長くなりましたが、この作品を観て、あのとき本当に大変なことが起きてしまったことを改めて鮮明に思い出すことになり、そして、それはもう直せないことが多々ある中、まもなく10年目を迎えることで、じゃあ、自分としてどう考えて生きていくのか、内省するきっかけを与えてくれた作品だったと思います。

 

とても抽象的な感想ですが、僕自身は、この作品を観たことは貴重な体験でもあり、そして、この先、まだまだ続く東日本大震災および福島第一原発事故からの立て直し、また、それに紐づくさまざまなことについても考えるきっかけを、今一度持ち直すことができました。

 

映画のキャッチにもなっている「私たちは、決して風化させない」というメッセージ。人それぞれの捉え方があるとは思いますが、僕はまだまだ知らなかったことが多いので、まず、知ることだと思っていて、それを十二分に満たしてくれる映画作品だと思います。

 

 

余談ですが、2019年のマイ・ベストに選んだ『陽はまた昇る』にも渡辺謙さんが出演されており、こうしてみると渡辺謙さんの作品は、自分にとっては影響力のあるものが多いなと思います。

 

さて、続いて、トップ5です。

 

1位:『Fukushima 50』

2位:『カンパイ!世界が恋する日本酒』

3位:『キングダム』

4位:『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』

5位:『バック・トゥー・ザ・フューチャー』(3部作)

 

基本的には過去作品が入っている中で、上位4作品が邦画です。僕は映画に関しては邦画が好きなこともあるので、そうした嗜好も加味されているのかなと思いつつ、それぞれの作品の感想などを。

 

2位:

 

 

 

こちらは、クラウドファンディングMotionGalleryで制作費を募って映画化された、日本酒と日本酒づくりに取り組む3人にフォーカスしたドキュメンタリー作品。製作年は2015年と、3.11の影響を受けた酒蔵が、復興に向けて取り組んでいる部分だったり、今の日本酒ブームの礎にもなっているさまざな取り組みが描かれています。

 

今、こういう状況になってしまっていますが、いつか、この作品に出ている酒造に足を運び、そこでぜひ作品内の味を堪能してみたいです。

 

3位:

 

 

 

これはもう多くの方がご存知の作品ですね。ですが、僕はマンガもアニメも、そして、映画も今年までまったく観たことがなくて、ちょうど地上波初放送のタイミングで観ました。ストーリーのテンポがとても良く、これは続編もみたいですし、原作も読もうと思っています(まだ読んでいないけどw)。あと、長澤まさみさんの演技がかなり良いです :-)

 

4位:

 

 

 

まるで本当にあった出来事のように描かれた、満州での日本人料理人の物語。戦時中という背景を伏線に入れ込みながらも、料理1つ1つの描き方、また、山形直太朗役の西島さんの演技がとても良く、惹き込まれました。いつかまた中国に行って本場の中華料理を楽しみたい!

 

5位:

 

 

 

 

 

 
 

この3作品は、友人の足立さんにBru-Rayを借りて観ました。冒頭でも書いたとおり、1作目が35年前の作品を、2020年の今に観ることになるとは。ただ、とにかくおもしろいです。3部作の繋がり方を含め、あの時代にこんな作品を作り込めたスピルバーグ監督はやっぱりすごい!(月並w)

 

その他、『ミッション・インポッシブル』1~3の過去の名作はもちろん、邦画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』の主人公3名を含めた出演陣全員のコミカルかつスピーディな世界観がとても良かったです。

 

また、海外作品では、『ハクソー・リッジ』や『バグダッド・スキャンダル』『記者たち 衝撃と畏怖の真実』などの、戦争や政治に絡んだドキュメンタリー作品、また、文化という観点での『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』『VHSテープを巻き戻せ!』はすごく面白かったです。これは、多分自分が今、45歳という年齢で、過去の蓄積があるから、余計に面白く感じたのではと思います。

 

 

 

 
 

最後にここ2009年以降の初鑑賞作品数です。この状況がいつまで続くかわからないけど、年明けもまたネット配信で知らない、魅力的なさまざまな作品と出会いたいです。

 

(記録。カッコ内は機内鑑賞またはネット配信)
2009年 17作品
2010年 20作品(3)
2011年 25作品(2)
2012年 33作品(4)
2013年 37作品
2014年 30作品
2015年 34作品
2016年 18作品
2017年 17作品

2018年 6作品

2019年 18作品(16)

2020年 46作品(46)