2015年に観た映画の振り返りです。

2014年版はこちら→2014年に観た映画の振り返り――マイ・ベストは『マダム・マロリーと魔法のスパイス』

まずは今年観た作品一覧から。
(時系列に新しい順です)

- 杉原千畝
- 海難1890
- 007 スペクター
- キングスマン
- 天空の蜂
- クーデター
- 日本のいちばん長い日
- ミッション: インポッシブル / ローグ・ネイション
- アリスのままで
- アリのままでいたい
- アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
- 海街diary
- あん
- 小さな世界はワンダーランド
- セッション
- ワイルド・スピード SKY MISSION
- 龍三と七人の子分たち
- マジック・イン・ムーンライト
- バードマン
- 博士と彼女のセオリー
- イミテーション・ゲーム
- 風に立つライオン
- シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~
- アメリカン・スナイパー
- 深夜食堂
- おみおくりの作法
- ワイルドカード
- ジョーカー・ゲーム
- ベイマックス
- ストックホルムでワルツを
- 天才スピヴェット
- 薄氷の殺人
- バンクーバーの朝日
- MAPS TO THE STARS

全部で34作品。

今年は結果的にですが,邦画をたくさん観ました。しかもどれも良い作品でした。それから,実在する人物や状況をテーマにした作品も多く観ました。あとは,ハリウッドやイギリス映画の人気シリーズ続編も多かった印象です。

■2015年マイ・ベストは『ワイルド・スピード SKY MISSION』
さてさて。2015年,全33作品の中のマイ・ベストは『ワイルド・スピード SKY MISSION』でした。

ワイルド・スピード
ワイルド・スピード

選んだ理由はとにかく楽しめた作品だったこと。元々シリーズそのものが大好きで,最新作も楽しみにしていて,その期待を裏切らない創りだったからです。

あと,別の理由もあります。ご存知の方も多いと思いますが,一昨年の撮影中,残念な訃報が。主役の一人,ブライアン役のポール・ウォーカーが事故で亡くなりました。結果として撮影中止の可能性もあった中,他のキャストやスタッフ全員で考え抜き,エンディングの彼に捧げるシーンに込められている想いを感じてマイ・ベストに選びました。

話を戻して,作品自体も非常にスケールの大きい,そして,観客を引き込むダイナミックなアクションとテンポの良いストーリー展開と,とてもすばらしかったです。また,今回4DXで観たこともあって,そういった大迫力&爽快な体験がより強調されたがゆえに,だからこそ,もうポールの演技が観られないのかという悲しさ・寂しさも強まりました。

ヴィン・ディーゼル自身,当初はこの作品は撮らないほうが良いという想いもあったというインタビューを読みましたが,それを乗り越えてみんなで創り上げた最高の作品になったんじゃないかと,一ファンとして感じました。

続いて,2015年自分のトップ5です。

1位:ワイルド・スピード SKY MISSION
2位:海街diary
3位:シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~
4位:クーデター
5位:キングスマン

トップの『ワイルド・スピード SKY MISSION』を除くと,2位の『海街diary』,3位の『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』,4位『クーデター』,5位『キングスマン』と,全部毛色が違う非常にバラエティに富んだ作品で楽しめました。

『海街diary』はまず4姉妹が美人過ぎるw こんな姉妹いたら会ってみたい :-) というのもありつつ,その4人のキャスティングとストーリー,そして,鎌倉の舞台という世界観がとても良かったです。マンガの原作は知りませんでしたが,邦画でこういう感じで楽しめるのは自分にとっても新鮮でした。

3位の『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』,これ,2015年トップでも良いかなと思える作品で,食と人種差別といったテーマから,イマドキのリアルな日常感と,映画っぽい非日常感のバランスがとても良かった。あと,舞台装置としてのネットの活用の仕方が2015年っぽくて,そのあたりも好きです。

4位『クーデター』は本当に偶然に観た映画だったんですが,万が一こんなことが起きたらどうしようというスリルと,今,世界各地で起きている情勢との対比で引き込まれ,このランクに。

5位『キングスマン』。これ,Facebookで流れてきたトレーラーで知った作品でしたが,イギリススパイものとしては,今年同じく公開された大人気作の続編『007 スペクター』とは違う,絶妙なB級感が良かった。続編も見てみたいです。

■2015年は印象的な邦画がたくさん
結果的にトップ5のうち,邦画は1作品でした。

が!

ランキングという形ではなく,今年は邦画すべてが印象的で,僕自身気に入った作品が多かったです。まず,1月に観た『バンクーバーの朝日』,野球好きとしてこういうのは本当に良いですね。しかも俳優陣の多くが野球経験者なので,野球シーン,とくにフィールディングに関してリアリティがあって良かった。
他にも『風に立つライオン』『深夜食堂』『あん』など,人と人のふれあい,優しさというものを映画を通じて描いているものが多くて,観てホッとする作品ばかりでした。

あとは年末に観た2本

『海難1890』
『杉原千畝』

いずれも実際の出来事や人物をテーマに,世界の中の日本という軸で語られ創られた作品です。昨今,グローバルだ,世界だと言われていますが,まず,自分たちが住む日本でどういった人がいて何があったのか,そういうことをきちんと知ることが大事だと思っていて,その意味で,この2本はすばらしかったです。

あと個人的に,『海難1890』に関しては,同じくエルトゥールル号を題材にした電子書籍を刊行し,この企画に合わせて実際に串本町に足を運び,エルトゥールル号が座礁したと言われる船甲羅にも,串本町役場のご協力で足を踏み入れることができたりと,別の想いを入れて観賞できました。

もう1つの『杉原千畝』は,7年前の2008年にリトアニア一人旅をした際,現首都のヴィリニュス,そして,その前の首都のカウナスまで足を運び,実際に杉原記念館にも訪れました。そのとき初めて「日本にこんなすばらしいことをした人物がいたんだ」という発見と,その歳まで知らなかったことの恥ずかしさがあったことなどを思い出しつつ,記念館にあった「命のビザ」の重さについて,映画を通じて改めて感じました。また,杉原さん自身が超有能な諜報員だということも,映画を通じて知ることができました。

他にも『日本のいちばん長い日』『天空の蜂』なども印象的でした。ということで,今年は僕の中では邦画豊作の年だったように思います。

その他,紹介しませんでしたが『ベイマックス』『イミテーション・ゲーム』『博士と彼女のセオリー』といった海外名作も多かったです。

なので,総括としては2015年は僕にとって映画当たり年!でした。

記録し始めてからの観賞数はこんな感じ。今年は40作品以上行けるかなと思ったけど,だいたい去年と同じくらいでした。

2009年 17作品
2010年 20作品(3)
2011年 25作品(2)
2012年 33作品(4)
2013年 37作品
2014年 30作品
2015年 34作品