樋口裕一「小学生の学力は新聞で伸びる」 | 娘がやっている栄養療法を父と母もやってみるブログ

娘がやっている栄養療法を父と母もやってみるブログ

娘が2026年中受予定。娘のチックを治そうと4年前から栄養療法に取り組んでます。


佐藤ママのオンライン講演会に影響されて新聞学習を始めてみたものの、娘にウケるような記事が見つからなかったり、いい記事があってもあまり食いついてくれなかったりで、何かヒントになるような本はないか?と思い手に取ってみた。

樋口裕一さんといえば30年ほど前、大学受験の小論文の対策本でお世話になったことがあるが、今度は娘の教育でまたお世話になろうとは思ってもみなかったのでなんとも感慨深い。

↓この本懐かしー


それでは気になった文をまとめてみます。


•新聞のおもしろさがわかれば、子供は自分からどんどん読むようになる。


•まずは子供の関心を新聞に向けることから始められれば第一段階はクリアしたも同然



•2011年から実施の新学習指導要領で小学校教科書に新聞学習が盛り込まれた


•10才前後の時期は第二次性徴期の入口に当たり、ちょうど子供の目が社会へ向きやすくなる年齢であるので、社会で起こったことに驚きや関心を示しているようなら、情報を与えてあげるだけでなく、一緒に考えるきっかけにするとよい。


•10才前後という人間としての変わり目は社会性の扉を開くための大きなチャンスシーズン


•新聞を日常的に読むことで身につく4つの力


①語彙力•••まずは知らない言葉が出てきても辞書をひかずバンバン飛ばし読みさせることで推測する力がつき、言葉に対する感覚が磨かれ、語彙が増える


②読解力•••新聞は一文が短く、主語述語がはっきりしていて論理的に書かれており、文章のお手本である。小説を読んで身につく読解力と、説明文を読んで身につく読解力は別のものであり、両方を鍛えることで本当の読解力が養われる。


③考える力•••投書欄で他人の考え方を学び、考える力を鍛える。それは問題点を自分で見つけ、改善する方策を提案したり、独創的なアイデアを生み出す能力につながる。


④社会に目を向ける力•••世の中には自分と違う考え方の人がいると実感できるようになると、考え方の幅が広がり、ひとりよがりではない視点や切り口で課題文に対する意見を述べることができる。



•小学生のうちに身につけるべき最優先は国語力


•子供が自発的に何かをするのは次の3つしかない

①楽しんでやれること

②習慣になっていること

③短期目標があること


①勉強さえも楽しいものと思わせながら習慣にさせ、テストなど短期目標に対するモチベーションを高めさせる。


②まず親が新聞の楽しみを教えれば、自分から新聞を開くことが習慣になる。


③短期目標は立てづらいが新聞を利用したスクラップや自由研究を夏休みの宿題にすれば期間限定で新聞に親しませることは可能。


(具体例)

「こんなバカな投書が載ってるよ」で関心をひく

釣れたらすかさず「この投書どう思う?」と聞き感想を言わせる。

「なんでそう思う?」

「この意見のどこに賛成なの?」と驚いてみせて意見を引き出す

こういうことが積み重なっていくうちに(著者の)子供がだんだん自分から新聞を開くようになったとのこと



(具体例2)   私が勝手にアレンジ

「鬼滅の刃が興行収入200億突破らしいけど、そんなに面白いのかね」などと挑発


(具体例3)

けなされるとシュンとなるタイプの子には共感してあげることで関心をひく

「鬼滅の刃が興行収入200億突破らしいけど、パパも映画見たくなっちゃった」

といって、新聞で得た情報を教え合う。



小学生新聞より大人用一般紙を読ませるが、難しいものを頑張って読ませるのではなく、まずは四コマ漫画だけでもいいし、週一のコーナーだけでもよい。


大人の世界を覗いてしまったドキドキ感と後ろめたさが逆に子供の好奇心をそそることがあるので、大人用一般紙を読ませることをおすすめする。



それでも一般紙に馴染めない時は小学生新聞に頼ることになるが、残念ながら投書欄がないので、代わりに「朝小リポーター通信」というコーナーで意見を引き出す。


子供と新聞を結びつけるうえでは地方紙の方が身近な話題が多くて全国紙より有利。全国紙なら地域面を利用。


子供にとってお気に入りのページを作らせる•••スポーツ好きならスポーツ欄、ミステリー好きなら三面記事



文字ばかりでなく、写真の拾い読みだけでもよい


単なるスクラップで終わらせないために、記事に対して賛成できるか、できないか考えさせ、自分の意見を記入させる自分の頭で情報を処理し考える力が養われる。


•自分の意見が言えるようになったら次に「YES or NOスクラップ」を作る

自分が最初に思いついた意見に対する反対意見を自分で考えることで思考を掘り下げる


•のちのちスクラップを見返すのも大事

読み返した時に新たな意見がわいたら追加する


•以上が発展すれば小論文が書けるようになる

①問題提起「〜だろうか」

②意見提示「確かに〜、しかし〜」

③展開「なぜなら〜」「その背景には〜がある」

④結論「よって、〜だ」



•面白い情報を得たら誰かに教えてあげるよう誘導すると、「この数字は覚えよう」など情報の優先順位をつけたり要約する能力が身につく


•「これは!」という大好きな分野の記事のスクラップ(びっくりスクラップ)は「うんちくノート」となり、文章を書くときのネタ帳として活躍


•新聞と一緒に日本地図帳を用意


•テレビでやっているニュースを見て「◯面にもっと詳しく載ってるよ」と新聞に誘導して身近にさせる


•投書欄活用の5大ポイント

①面白そうな投書を見つけてあげる(できれば同年代)

②投書について親子で意見を言い合う

③投書に賛成か反対か立場を考えさせる

仮に子が賛成と言ったら反対の人はどんな意見を言うと思うか尋ねる

④親は無理にでも反論してみる

「〜という考えもあるんじゃないか」と反対するのが子供の思考の助けになる

⑤質問を投げてコミュニケーションを深める



•読む力を育てるにはまず書くことが必要

(著者のいた大分大学附属小学校では毎朝、生徒が作った日刊新聞が毎朝配られていた‼︎)


•家族新聞を作ることのメリット2つ

①自分が体験したことをすぐ文章にできる

②読者が明確なので書くのが楽しみになる




といった感じでしたが、家族新聞は面白そうですね。私が作って見せたら娘も作りたいと言い出しそうな気がします。


途中まで佐藤ママの新聞学習術と共通する内容が多くて驚きましたが、スクラップの活用の仕方とか参考になりました。