福島第一原発の民間による調査報告書が発表された。
事故当時のやり取りが、より詳しく明らかにされた。
当時の菅首相の言動が、どうだったかの検証も行われている。
首相が余りにも現場に入り過ぎ、事故対応に当たる現場職員を更に忙殺させた事も伺える。

菅氏は学生時代ある程度、原子力をかじったとの話を聞いた事が有る。
それ故、かえって細かく聞きすぎ、現場の人間としては困ったことだろう。。
そして、現場は東電本社と官邸と命令系統が二つ出来、更に混乱を招いた事は必至だ。
本来は保安院から東電本社そして現場と言う系統が、確実に出来ていれば良かったのだろうが。

ところが、現場から東電本社そして保安院と上がって来る情報に信頼できず、ついには直接指示へと動いたのだろう。
ここまでは良かったが現地まで出向いてしまった。
作業現場でどうこう言っても、現場は混乱しており、早く収拾をさせようとしているところに、現場の分らない人間がああだこうだと言っても作業の邪魔になるだけで、決してプラスには働かなかったと思う。
しかし、今回明らかになった事で菅氏の大きな功績が有る。

それは、東電はやはり報道されていた通り、原発からの撤退を考えおり、それを止めた事だ。
菅氏が撤退を拒否し事態の収拾に、命を掛けて取り組まさせていた事だ。
現場の人間としては、本当に死を覚悟せざるを得なかったと思う。
もし、撤退を了解していればベントは出来ず、圧力容器は爆発し更に汚染は広がり場合によっては、わずか数kmしか外れていない福島第二も撤退せざるを得なくなったかも知れない。

当時外部電源が止まっていた第二の復旧作業も止まり、電源喪失による第一と同様の事故を起し、更に汚染は広がり東海原子力発電所まで影響を受けたかもしれない。
原子力発電所は東京に向かって次々に連鎖的に影響を受けた恐れさえあったとも言える
当然そうなれば、東京までの避難が及び大混乱していた事だろう。
実際にアメリカは80km以内は避難させ、多くの海外大使館は東京から脱出した。

しかし、現場作業員が撤退しなかったお陰でベントは成功し、水素爆発は有ったものの何とか危機を脱する事が出来た。
現場に対し非情な命令を下した訳で、情のある首相だったら出来なかったかもしれない。
東電トップは社員の命を重要視したわけで、これも考えようによっては非難する訳にもいかないだろう。

今回の報告書作成に当たって東電は調査を拒否したそうであるが、事故の実態を知らなければ、同じような事を繰り返す。
もう二度と繰り返してはならないし、万が一の時は最少限度で事故を抑える必要も有る。
ベント指示に就いてもアメリカは原子力規制当局がやるそうで、大統領はやらず日本では首相が指示した事も問題になっている。
ストレステストも大事だけど、再開に当たっては今一度命令系統など明確に決めておく必要もあるのではないだろうか。
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国と双葉郡8町村の話し合いが中止されたそうだ。
どうもその会談内容が事前にマスコミに漏れ、国が勝手に決めて行くと言う事に不満を持ち、会談を中止したとか。
それと言うのも、汚染物を保管する中間施設を双葉郡に作る事を双葉町長が拒否しているのにも関わらず、国は4か所の施設を双葉郡内に作り、その買取価格まで決めていると報道された為らしい。
話し合いの前に、全て段取りが出来ている事に怒りを感じたようだ。

平野復興大臣や細野環境大臣も謝罪をしたと言う。
またしても国のマスコミ対策の悪さが招いた結果だ。
本来国としては、中間処理施設のお願いをするのは当然のことだし、その施設の候補地を事前検討し、案を提示するのはもっともな事と思う。
ただ、当事者より先にマスコミに漏れると言うのは、極秘事項では無いとしても機密事項である事には間違いない。
それが簡単に出てしまう国の情報管理に、危機感さえ覚えてしまう。

ただ、会談を拒否した側にも問題は有る。
余りにもメンツを重視した感も無いとは言えないような気がする。
会談で抗議すのであれば兎も角、会談そのものの拒否は住民無視もあるのではないか。
首長は直接選挙で選ばれているので、その決定権は他にも増して強いものが有るが、もう少し何とかならなかったかと残念に思う。

国の意向が強すぎると言っても、これはエゴに見えるし、逃げでも有る。
復興計画が遅れている理由として国は何もしないと言うし、都合が悪いと国は勝手にすると言う。
このままでは全く何も進まない。

今回の中間施設の設置問題も双葉郡に作らないと首長は言うが、ではどこで受け入れて呉れるか。
今の状況ではまず無理だろう。
汚染の無いと言われている宮城や岩手の瓦礫でさえ、殆どの自治体は受け入れない。
それなのに福島の瓦礫はほぼ自分たちで処理するしか、手立ては無いと思うし、国に頼んだところで無理だろう。
国がやりますと言っても、他の自治体に頼んで交渉を進めても何十年も掛かってしまうし、最終的には不可能かもしれない。

保管場所が無い以上、全く双葉郡の除染は進まない事になる。
地域の除染を早く進める為にも近くに中間施設を作り、汚染物を纏める事は仕方ない。
長くなればなるほど、放射性物質は入り込み、除染は難しくなると思う。
もし、早く双葉郡を復興させようという気が有るなら、ともかく自分たちでやるしかない。
残念ながら、震災の記憶は日ごとに薄れ、瓦礫処理を見ていても人の絆もだんだん薄れているような気もする。
こうなった以上、自分たちで何とかする気持ちが無ければ、再興は無いような気もするし、いつまでも汚染地域と言う汚名を残してしまう。
一日も早く除染を完了し、福島とチェルノブイリの違いとして、福島魂が世界に紹介される事を祈りたい。

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今後日本はどうなって行くのだろうか。
日本人の考え方は、国内問題に対して何一つ纏まったものは無い。
消費税、TPP、原発、更にはがれき処理まで、国民の考えはバラバラ。
このままでは何一つ決める事が出来なくなるだろう。

何一つ決まらず国会が解散し、衆議院選挙になって行くかも知れない。
そして政権が変わったとしても、バラバラの意見の中、同じように決める事は出来無いことだろう。
政権が変われば、今まで進んでいた事案は全て止まってしまう。
そして新政権が新たに決めようとしても、参議院では完全過半数に達する党は無い。
結局ねじれ国会は同じように続く。

テレビを見ていても解説者は色々批判し、言いたい事言う。
良い事を言っていたテレビ解説者も、政治の世界に入ってしまうと口ほどに手腕を発揮できない。
結局は政治は外から見ているのと、中は別物だろう。
解説者が何を言おうと、独裁なら思うように出来るのだろうが、民主主義の世界である。

政治の世界と言うのは本当に分らない。
一票の格差では立法府である国会が、違法状態にある。
それを仕方ないと思う、政治家の頭はどう言う構造になっているのだろう。
赤信号みんなで渡れば怖くないと言う考えかたのだろうか。

一票の格差の違憲判決が出てから、1年が経とうとしている。
この間大災害が有ったとは言え、何をやっていたのかと思う。
日本は通年国会では無く、休みだらけ。
民間の企業で、違法状態となるとなれば、寝食を忘れ対応策を協議するだろう。
駐車違反で罰金を払えと言われば、払わざるを得ないだろう。
国会の違反はだれが取り締まるのだろうか。
違法な事をやっても許される特権社会なのか。

国民から信頼される国会が出来るのは、相当先になりそうだ。
どうもその間は政治に期待する事は出来なく、民間で危機を乗り越えるしかない。
復興特需や日銀の金融緩和で、景気が上向けば、又新たな危機対応策が出て来るかも知れない。
残念ならがらそれを期待するしかないか。

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