ダルマチア地方 伝統料理 ソパルニク Soparnik | クロアチア在住 奥寺有希子のブログ フヴァル島民宿苫屋 政府公認観光ガイド 

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フヴァル島で民宿「苫屋」を切り盛りしながら、政府公認ガイドとして、ダルマチア地方を中心に日本語観光ガイドとして活動中。「苫屋」は無農薬ワイン、オリーブオイルを作る農家宿!美味しいアドリア海の食もご案内いたします!

 伝統料理『ソパルニク』をご紹介します!
 
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<畑であまりにもたくさんふだん草が獲れたので作ってみました>
 
ダルマチア地方、スプリットの町の約20キロ南には海賊の町と言われたオミシュという町があります。
そこからモソル山の麓辺りは、13世紀から19世紀まで独立した自治区、ポリツァ共和国がありました。
ドブロブニクと同じく、ナポレオンによってその独立は終止符を打たれましたが、今でもそのポリツァの伝統料理は人々によって受け継がれています。
その伝統料理は、ソパルニク(Soparnik)というふだん草(Blitva ブリトバ)を
ふんだんに使ったパンのようなパイです。
 
ふだん草は日本でも関西以南で食べられている野菜で、英名のチャード、スイスチャードという名で売られていることもあります。
煮てしまうとほうれん草に似ているけれど、分類ではビーツ系に属しています。
とても栄養価に優れた野菜で、ビタミンE、カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維を多く含んでいます。
 
クロアチアの他地方の人達が、ダルマチア地方の人達をやじる時の呼び名に、「Blitvari!!(ふだん草ばっかり食べるやつら)」というのがあります。
やじられる言葉に使われるくらい、確かにダルマチア地方の人達はふだん草をよく食べます。
ふだん草をジャガイモと煮込み、魚の添え物にするのが一般的な食べ方です。
確かに畑で育てるのも凄く簡単で、いつ植えても生育し食べることができる野菜の一つです。
 
作り方や詳細はこちらをどうぞ!↓
 
久しぶりに作ってみたのですが、中々思うようにはいかず・・・でしたが、
親族一同美味しく食べてくれました。
 
シンプルですが当にダルマチアを感じる一品です!
 
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<オーブン4回分焼きました!>

 

<焼き上がったらオリーブオイルとニンニクをふんだんにかけます!>

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<ふだん草の量が多すぎました・・・>