私も言えた!ちゃんと言えた!
先日、次男から言われた突然の言葉。
誕生日の翌朝、出かける前に玄関先で真剣な顔をして心を込めて言ってくれた…
「お母さん、俺を生んでくれてありがとうな」
「ほんまに感謝してるから」
そして何度も次男と握手をした朝でした。
思い出すと今でも胸の奥がポカポカと。
で、その時に思ったのです…
その時のblogはこちらです↓↓
私はちゃんと面と向かって母に言った事ある?
うーん、覚えがない。
もちろん気持ちはあるけれど確かに言った事はない、ような…
このままでいいの?と自問自答。
いやいや、私もちゃんと言いたい。
まだ母の記憶がある間に。
まだ母が生きている間に言いたい。
すごくそう思った。
そして先週そのチャンスがやって来た。
その日は実家に行って私が母のお世話をする当番の日。
絶対に今日は伝えるって決めてたんだけど、考えただけで運転しながら泣きそうになった。
ベッドに横たわる母。
何気ない会話のあとついに…
あのね、この前にすごく嬉しいことがあったの。
と次男とのやり取りを伝えると、みるみる母の目には大きな涙が浮かびました。
「良かったね、多美」って。
私も泣き声になって「うん、うん」って。
「お母さん!今度は私が言う番なのよ」
意味がイマイチ飲み込めない様子の母…
「ちゃんと言うね」
「お母さん!お母さん!私を生んでくれて育ててくれて有り難う」
もぅ涙が止まらなくて、思わず母の手を握りしめました。
母の柔やかくて温かい手。
しばらく母の手を握りながら、話を続けました。
言われた母は嬉しそうだった
でも、言えた私もすっごく嬉しかった
今の母は昔の事はよく覚えていても
最近の出来事はすぐに忘れてしまう…
そうだ!これからは気軽に何回も言おう!
忘れても忘れても何回も言おう!
って思った。
食がすっかり細くなり食べなくなったので
母の為に一口サイズのスイートポテトを作ったら食べてくれた。
普通の1個が今の母には多過ぎて無理なのです
帰る前には顔や手に保湿のオイルをいつも塗ってあげる。
その時の気持ち良さそうに目を閉じる母が可愛い
そして、目を閉じた母に私はその時もう一度言った。
今度は笑顔で軽やかに「お母さん、私を生んでくれてありがとうね」って。
言われて嬉しい「ありがとう」
言えても嬉しい「ありがとう」
何回でも言いたい。
忘れても忘れてもいいから母の魂に届くように言いたい
言いたくてももう伝えられない父の分も母には言いたい。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤ ✤