韓国とは全く関係のない方が、私が韓国旅行リピーターであることを知って
「韓国って何がいいの」と聞きました。(否定的な口調ではなく、単なる質問として)
とっさに「情ですね」と答えたけれど、
それは私が韓国に通い始めた「1980年代の思い出」だと思います。
いま「情」と答えるのは語弊があるでしょう。
それは答えながら気づいていたけど…。
韓国は2000年代から超スピードで豊かに、オシャレに、首都ソウルはますます都会的に洗練されました。
行くたびに変わったな~と感嘆していた2000年代後半。2010年以降は再開発も一段落し
快適な都会空間を楽しめるとともに、地方や田舎にもそれが行きわたりました。
私が1980年代に見た韓国と、今の韓国は別のものです。
(それはそう。日本だって1960年とバブル期の1990年は全く違うだろうと思います。人々の気質も)
当時はーってまた年寄りみたいに昔話して申し訳ないんですが
(時々昔の日本を懐かしむ西洋人のエッセイなんかを見ますがウザいと思います。)
何が良かったかと言うと、「韓国のケンチャナ精神」が良かったんだと思います。
韓国を好きになる人はそういう人が多かったんですよ。
日本のキッチリした考え方、他人に迷惑をかけない行動、
「そうじゃなくてもいいんだ!」「大体でいいんだ!」って、目からウロコだったかもしれません。
大体でええやん、人に迷惑かけてもええやんって、
例えば座席に座って相手のエリア侵害してたら、言えばいいだけやんってね。
そこから対話も生まれることだし。
そうか、日本人は黙って我慢しすぎてるんだなってわかったんです。
「人に迷惑かけない」っていうのは、相手にも配慮を求めてるってこと。
「自分は気を使ってるのに、あんたも気を使えよ」って無言の圧力。
私自身、結構気を使うほうだったので、
日本の常識は世界の常識じゃないのがわかって楽になったんですね。
なので、韓国に行くと、気の使い方が半分ぐらいで良くて楽でした。。。
常にニコヤカな表情をしている必要もなかったし。
みんな普段は無愛想で、本当に面白い時だけ笑えばいいんですから。
お客さんがいないときは座ったり、店員同士で雑談OKって
人間的じゃないですか。
まあ今は違います。
なので、「豊かになった今の韓国で何がいい?」ってもし聞かれたら、わかりません。
言葉が大体わかるので、言葉の問題なく異国エリアを旅行できるのは良かったと思います。
もう長いので、好きでやってるというより生涯研究の対象ですね。