実家が工事に入る為、昔の本などを整理して捨てたりこっちに持って来たりするなかで
昔読んだ本をもう一度読むこととなった。
昔読んだ本をもう一度読むこととなった。

『凍土の共和国ー北朝鮮幻滅紀行(1984)』は
在日朝鮮人2世の方が、帰国事業で日本から北朝鮮に帰った兄や親せき(日本生まれで、故郷が北朝鮮というわけでもない、親の故郷は韓国だったりする…)を訪ねる祖国訪問事業に参加した時のことを書いた本。読むのは2回目だけれども非常に興味深い内容だった。この時は金日成、いまはその子供の子供(孫)が指導者になっている。
そして最近出た『兄~かぞくのくに(2012)』
映画化が話題になっていたのは知っていたが、内容を見たのは初めて。
3章に分かれているが、時系列ではない。1章は帰国事業のことで、2、3章は兄家族のこと。
私としては1章のインパクトが大きい。
身内の目から見た帰国事業の様子を知ることは今までなかった。
船を見送った新潟港で立ちすくむオモニの姿…目に浮かぶような描写でした。
お兄さん3人が北に渡った時、著者はまだ6歳くらいの女の子。
年の離れたお兄さん3人に大変可愛がられていたようだった。1人残ったヨンヒちゃん…。
70年代の生野コリアタウンの様子もうかがうことができる。
3章に分かれているが、時系列ではない。1章は帰国事業のことで、2、3章は兄家族のこと。
私としては1章のインパクトが大きい。
身内の目から見た帰国事業の様子を知ることは今までなかった。
船を見送った新潟港で立ちすくむオモニの姿…目に浮かぶような描写でした。
お兄さん3人が北に渡った時、著者はまだ6歳くらいの女の子。
年の離れたお兄さん3人に大変可愛がられていたようだった。1人残ったヨンヒちゃん…。
70年代の生野コリアタウンの様子もうかがうことができる。
でも総連幹部の家族なので、帰国した人たちの中ではかなり恵まれている方なのだろう。
ご両親は仕送りもたっぷりしてきたようだ。
著者も高校生になった以後は結構会いに行けてるし、平壌で自由に行動しているように見える。
ご両親は仕送りもたっぷりしてきたようだ。
著者も高校生になった以後は結構会いに行けてるし、平壌で自由に行動しているように見える。
『凍土の共和国』で著者が、帰国事業を推進した総連幹部の責任を問うていたが、
彼女のお父さんこそが幹部だった。
でもその幹部でさえ、3人の男の子全員を送らざるをえない状況(圧力)だったとは…。
素晴らしい祖国建設を夢見て帰国した若者たち。送り出した両親。
こんなことになるとは思っていなかっただろう。それはまだ続いているのだけれど。
彼女のお父さんこそが幹部だった。
でもその幹部でさえ、3人の男の子全員を送らざるをえない状況(圧力)だったとは…。
素晴らしい祖国建設を夢見て帰国した若者たち。送り出した両親。
こんなことになるとは思っていなかっただろう。それはまだ続いているのだけれど。
でもこのようなことを本名で赤裸々に書いて
北朝鮮に住むお兄さんたちは大丈夫なのでしょうか?
著者(ヤン・ヨンヒさん)は2009年から北朝鮮入国禁止処分になっているそうです。
北朝鮮に住むお兄さんたちは大丈夫なのでしょうか?
著者(ヤン・ヨンヒさん)は2009年から北朝鮮入国禁止処分になっているそうです。