中級2クラスについて | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

中級2以上の韓国語勉強方法について                
 ―月曜午前クラスのために書いた文章を、ブログにもアップします。

韓国語の文法は中級1で間接話法を習い、中級2でその応用を習った後は
大きな柱となる文法はなくなります。ひたすら【語尾】や[表現]を覚えていく作業になります。
同時に語彙力も増やさなければ話せるようになりません。

上級者になるための勉強方法として最も合理的な近道は「韓国語能力試験中級」の過去問題を解くことだと思います。わからない単語や表現はすべて覚えるつもりで過去問題をチェックしていけばよいです。HPで問題をダウンロードできるのでお金もかからず、聞き取りの音声も聞くことができます(台本もあり)。

しかしそれでは味気ないというのなら、教科書を選ぶことになります。
韓国で発行されている教科書は「韓国語1~6」まであり、中級2なら「韓国語4」にあたります。
(初級1は韓国語1) 西江大の教科書は会話中心と定評を得ています。
CDの内容も聞いていて面白く、比較的自然な対話、イントネーションです。

CDをよく聞いてシャドーイングできるようになりましょう。日本語と韓国語は語順が同じなので、何を言っているのか自分で把握しながらシャドーイングできるようになるのと同時に、単語を覚え、読んだらわかるけど自分では言えそうにない表現を書き出して行きましょう。単語帳ではなく、「表現帳」を作るようにすると良いと思います。

授業中にフリートーキングは重要な要素ですが、知っている語彙や表現の中からしか話せません。つい語学よりも話の中身に興が乗ってしまい、何を学習したかわからなくなることもありがちです(それでも良いなら問題ないですが)。

そこでフリートーキングと教科書の二本立てで行く必要が生まれます。 教科書でピックアップした「使えそうな表現を自分の中で増やし」ていき、それを「フリートーキングの場で生かす」というフィードバックがうまく回るように、まずは夏休みまで頑張っていきましょう。

月に3回ありますが、進むのは月2話くらいにして(一回は予備日か復習にあてる)、
CDの音声を深く学習するのが良いのではないかと思います。
単語はすべて覚えるようにしてください。
                                      2014年2月



(おまけ)

ちなみに私の場合は中級レベルの時代に韓国語能力試験もハングル検定も存在せず、
市販の参考書など望むべくもなく、
韓国で出版されている教科書は、「延世大」と「高麗大」と「ソウル大」に語学堂があったので
延世大の教科書とテープ4級から6級までを手に入れ、本を自習しテープを聞くようにしました。
(当時は布教の目的からか、キリスト教的な対話文がよく見受けられた。)

その後1990年前後に韓国語の新聞や週刊誌を定期購読し(ネットがない時代、航空便で輸送)
日常的に読むようにしていたので、語彙力は蓄えることができたと思います。
もともと本を読むのが好きなので活字を追うのは苦になりませんでした。
時々知り合いのネイティブや韓国料理屋の主人と話をするくらいで音声教材が全くなかったですが、
88年に短期留学していたので普通の韓国語のリズムは体で覚えていました。

そして空白期を経て
90年代後半になって韓国語能力試験やハングル検定を初めて受けた時は
前者は5級から、後者は準2級から受け始めましたが
語彙力があったので割とすんなりと合格できました。

上級になってからは韓国語能力試験の高級の過去問題で勉強しました。
以前もブログに書いたと思いますが、日本語のあまりできないネイティブに手伝ってもらって、
モチベーションを上げるようにしました。1人ではサボってしまうので日を決めて会いました。
韓国語能力試験の過去問題は実力向上にとても役に立ったと思います。(1998~99年頃)
覚えるべきことが網羅されていますから。

同時にネイティブと話すことで「話し言葉」を鍛えました。
最初は1時間もすると頭が痛かったのですが、何か月かすると頭が痛くなくなったんです。
韓→日の変換速度が速くなり滑らかになったのでしょう。

昔は教科書内容を把握するのに読む方が楽でしたが、今はCDを聞く方が早いし楽です。