一杯のかけそば | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

読んだことなくても聞いたことはあります。

15年前に話題になったこの短編小説、
「一杯のかけそば」

韓国でも翻訳出版されています。

翻訳された時の題は何だったと思いますか。

「かけそば」って韓国にあるのでしょうか?
























(答え)

우동 한 그릇  でした。


イメージ 1 ← 演劇にもなっている
ネチズン(ネット利用者) 
評価五つ星
10万人の観客を泣かせた
名作劇
と書いています。

原作:くり りょうへい



ここでポイントが二つあります。

1、「そば」ではなくて「うどん」にした。
 
韓国では「かけうどん」はあっても「かけそば」はありません。
「ざるそば」(메밀국수)はポピュラーなメニューですが、「かけそば」はありません。

それでうどんにしたと思われます。
「うどん」といえば日本の食べ物ということは知られていますから(たぶん)、
日本の翻訳物だということもわかるという意味で「うどん」が選ばれた?




2、語の順序が逆
 「一杯のうどん」ではなく、「うどん一杯」

二つ目は、韓国語の作文するときに気をつけるべきことなのですが、
一杯のうどん(한그릇의 우동) よりは、うどん一杯(우동 한그릇)の方が
韓国語として自然だということです。



例えば、韓国語の作文の中で、
「(私は)2人の娘がいます。」と言いたいとき何と書きますか。
























(答え)

딸 둘이 있습니다 .(娘2人がいます。) です。

日本語は「2人の娘がいます。」って普通にいいますが、
韓国語にする時、直訳して 
두 딸이 있습니다. は変です。
두 명의 딸이 있습니다.も通じるけど不自然です。日本語ぽい文です。



ただ、
한잔의 커피(一杯のコーヒー),
한그루의 소나무(一本の松の木) などはOKなので、
すべてではなさそうですが、
普通は「名詞+個数」のようです。

「一杯のコーヒー」や「一本の松の木」みたいに
ちょっと詩的(文語的)な表現なら「個数+名詞」でもOKなのかな。